巫女さんは俺のせいでいつも不機嫌。
猫の尻尾
第1話:取り憑かれてるよ。
俺んちの近所に古民家神社カフェ「
なんだかカフェなんだか分からない店がある。
神社のくせにカフェってなに?
昔は「
みんな「みかんこさん」って呼んでいる。
なんでカフェかって言うとだな、たぶん神社だけじゃ生計が成り立っていかない
からなんだろう。
その古民家神社カフェに、俺と同級生の可愛い巫女さんがひとりいる。
その巫女の名前を「
希菜子の遠いご先祖さんは「
そんな関係で希菜子の家の女子は代々、巫女さんを継承している。
海外で言われる魔法使いとか魔女って言うのは日本だと陰陽師や巫女に当たる
んだろう。
だから希菜子も多少なりとも魔法ならぬ妖術とか仙術の類が使えるらしい。
霊感が強いらしくて霊なんかも見えるみたいだ。
俺は霊感なんかないから、それらしい霊と妖怪なんか見たことがない。
さて、ここまで親切に解説した俺の名前は「
二年生。
でもって現在、不登校真っ最中・・・なんでか知らないけど、やる気が出ない・・・体がだるい・・・集中できない・・・だからずっと学校を休んでる。
で、毎日のようにェ「
希菜子は俺と同級生だから彼女が学校から帰って来ると当然、店の中で彼女の顔を
見るわけで、ついでに言うなら俺は希菜子が好きだ。
だけど、勇気が出なくてまだ一度も告ったことがない・・・それが俺の唯一の悩みだった。
そう言う思いは払拭されることなく、どんどん蓄積して増幅して行く。
だから、居ても立ってもいられなくなって、とうとう希菜子に俺の想いを告白した。
希菜子が学校から帰って来た時を見計らって彼女に声をかけた。
「あの、そこのお嬢さん・・・」
「ん?・・・
「呼び止めてごめんだけど・・・」
「あの、あのさぁ・・・俺、前から希菜子・・・さんのことが好きだったんだ・・・けど・・・」
「その・・・あの・・・つまり・・・」
「私と付き合って欲しいの?不幸田 凶平君」
「えっ?・・・」
「だから声かけたんでしょ?・・・いつもカフェで会っても、そ知らん顔してる
くせに?」
「そ知らん顔って言うわけじゃなくて、あまりじろじろ見たら悪いかと思って」
「あの、付き合ってってのはまじな話で・・・無理かな?」
「デートとかって誘われると面倒くさいけど、いいよ・・・だけど問題を解決
しないと、お付き合いできないね」
「問題ってなに?」
「不幸田 凶平君・・・あんた、悪霊が三人くらいスクラム組んで仲良く取り
憑いてるよ」
「うそぉ」
「不幸田君は、もともと霊に取り憑かれやすい体質なんだよ」
「それにね、いつもボーッとしてやる気がなくて緊張感ないから取り憑かれるの」
「しゃきっとしなさいよ、しゃきっとぉぉぉぉぉ」
「まじで?」
「そいつらを祓わない限り不幸田君とは付き合えない」
「え〜そいつらのせいで俺は希菜子ちゃんと付き合えないのか?」
「どうすりゃいいんだよ・・・祓うったってどこへ行きゃぁ祓ってもらえるん
だよ?」
「私でよければ・・・いちご大福一個で祓ってあげてもいいけど・・・」
「希菜子ちゃん、そんなことできるんだ」
「腐っても巫女だからね・・・」
「しかも希菜子さんから希菜子ちゃん呼びになってるけど・・・同級生だけど、
まだそんなに親しくないよね」
「あ〜ごめん・・・」
「許す・・・いいよ希菜子ちゃんで・・・
「じゃ〜古民家神社の駐車場に私と一緒においで?」
好きな子から「おいで?」なんて言われたら何をさておいてもヘコヘコ付いて
行くし・・・。
悪い霊が俺に取り憑いてるって希菜子に言われて俺はすぐに彼女を信じた。
希菜子ちゃんのご先祖さんって、クモノウズメとかってエッチい、あ、偉い女神さんだったって聞いてるし・・・」
それに希菜子ちゃんは免許皆伝の巫女さんなんだもんな。
悪霊を祓ってもらって絶対希菜子ちゃんを
そのためなら、いちご大福なんて安いもんだ。
できたら「クモノウズメ」さんのエッチい性分まで受け継いでてくれたら言うこと
なしなんだけど・・・。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます