第2話 デスルーラタイムアタック

ループ3回目

「……繋がってる。」

目が覚めて首元に触る。首は斬られていない。繋がってる。だが、斬られて意識が遠くなり民衆が蔑称の目で彼女を見ているのも広がる血溜まりも…さっぱり忘れたZE⭐︎


「good morninお嬢様。」

「ぐーもーにん…また変な夢……」

ゆっくりとベッドから起き窓を見る。

「そういえば舞踏会は来週でしたわね。」

各国の偉い方(イケメン勢揃い)がやってくる一大イベント。もうそろそろだと心躍るー が。

「来週?来月の間違いでは?」

「何言ってるの?今日はー…」

「5月7日です。」

「ええ?」

自堕落な毎日、学園も好き放題に過ごして日にちなんて全く気にしてもいなかったし、誰かに言われても聞き流していた(聞いていないとも言う)

ようやく時間がループしていたことに…


「やっぱ長い夢を見ていたのね。」

はい!気づいてない!


「…もうあんな夢は見たくないから断頭台処分して貰いましょう。」

メイドの視線が一瞬だけ変わった。

「お父様に早速言いに行かなくては!着替えるわよ!」

いっつもだらだらと着替えていたセリィはさっと着替えると、国王の元に向かった。

「お待ちくださいお嬢様!食事の時にでもー…」

「嫌よ!直ぐに言わないと気が済まないの!」

駆け足で部屋を出る。階段を駆け上がり父王のいる場所へ…。

ばきっつ(ヒールの折れる音)

ぐきっ(足首を捻る音)

だだだだだだだ(階段からすっ転ぶ音)

ぐさっ(なぜか階段の下に置いてあった傘に突き刺さる音)


「なんでこんな所に傘が…」

遠くからメイドが駆けてきている。

「お嬢様、ご無事ですか?」

傘ぶっ刺さって無事なわけがないでしょ。

「あらこんなに血が…でもこれで本当の姫様になれますね…」

本当…?

私 真⭐︎プリンセス…?



ループ4回目

「私は真のプリンセスに…」

「姫様、カムハムサムにだ。」

「は?噛むハム挟むダニ?」

「それはともかく、起きてください朝です。」

むくりと起きる。

さっき、傘が刺さった…痛かった。

「傘…何故あの様な場所に…」

「傘…ですか。この前公務で隣国へ行かれた時傘の先端が尖った武器になる傘…が面白いと購入されて…暫く楽しんで王様の部屋に続く階下の鎧の近くに立てかけておいたままでしたよ。」

やってることが修学旅行で木刀買って2日後傘立ての中の中学男子と同じパターンである。

「危ないから回収してて頂戴」

「かしこまりました。」

断頭台の回収のことは食事の時に話そう。


「姫様、アレク様が後程お越しになるそうです。」

アレク=サン=ドラ セリィの婚約者である。このやりとりは何度か繰り返してるはずだが、セリィには初めてのことのように映っている。

「まぁアレク様が!?」

イケメン王太子に会えることを心から喜ぶ。

「ええ、そこに馬車が。でもまずは王様への謁見の前に騎士団への…って聞いてないですね。」

バルコニーに走って行くと、アレクが気が付いて手を振っってくれた。

「そうだわ!」

ここから傘を使って飛び降りましょう!

ふわふわと傘で飛んで舞い降りてくる姫!まさに物語のように!

近くに置いたままだった傘を広げて、バルコニーから飛び降りた。


「アレク様ああああああああああ

              あ

              あ

              あ

              あ“

              あ”

              あ”

              あ

              ぁ

              ぁ

              ・

              ・

            \グシャ/


魔法で受ける傘なんて御伽話の中だけなのに、ああメルヘン脳。

目の前でいきなり飛び降りられて不憫アレク王子。





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