【このすばss】この駄女神を騙すための計画を!
くろぺーく
第1話 この暖炉を巡った争いに決着を!
ある朝の屋敷の中……
「ちょっと、邪魔なんですけど。」
俺の後ろでアクアがなんか言ってきた。
「ねえ、聞いてる?カズマ。暖炉の前からどいてって言ってるの。」
「……。」
「っもう、なんか言いなさいよ!」
「っるせえな。朝っぱらから。お前、いい加減黙っておくことを覚えろよ。
この駄女神!」
「はあ!?今のは私悪くないわよ。
この私に暖炉の前をゆずらないカズマが悪いの!
分かったら早く私に謝って!なめた態度とってごめんなさいって謝って!
この逆切れニート!」
「お、前!」
多少俺にも非はあると思うが、ここまで言われて黙っておくカズマさんではない。
最近ちょっと大きなやらかしがないってだけで調子に乗ってる駄女神に
灸をすえる必要があるようだ。
そんなことを考えながら俺は立ち上がり、アクアの方へじわじわ詰め寄りながら
スティールの姿勢をとる。
「な、なによ。その手は……。わたしと勝負しようって言うの?
私はカズマみたいな低レベルの冒険者なんかじゃないのよ?
水の女神様なのよ?運以外のステータスは私の方が上だし……」
「知能もな。」
「っ!こ、これ以上私を侮辱するならギルドでカズマのクズエピソード
言いふらしてやるんだから!」
さすがの俺でもこれ以上悪評が……いや最近これといったことしてないぞ?
屋敷でゴロゴロしていて…外に出るといっても、サキュバスサービスとか
ギルドで少し飲んだりだとか……
言いふらすといっても何もしてない……
「カズマがセクシーな女冒険者の近くを通る時こっそり
においを嗅いでたことでしょ、あとカズマが女冒険者に……」
アクアが俺がしていたことを思い返すように1つずつ言っていく。
……思ったよりやってたな。俺。
1つくらいならまだしも、
さすがにこれだけ一気に言われたら、次ギルドに行くときどんな顔をすれば
いいのかが分からない…!
「ほら!暖炉の前譲るからそれは心の奥にしまっておけ。いいな!」
「ふふん!やっと分かったわね。私の偉大さを!」
と言いながらアクアは俺がさっきまでいた位置に移動する。
……ここは我慢だ。アクアもしばらくすればこのことを忘れるだろう。
「そういえばカズマ、昨日の夜外泊してたけど、どこ行ってたの?
わたしのくもりなきまなこがなんだか怪しいといっているわ。」
余計なことを…!
「ほ、ほら。あ、あれだよ…。あの……ま、街の男性冒険者たちと
仲を深めようと思ってな。」
「なんだか怪しいわね……って、カズマからアンデッドのにおいがするわ!
このにおいはサキュバスね!またカズマを襲ったの!?」
サキュバスのにおいってどんなにおいなんだよ。
……しかしまずい。このままでは、しばらく外泊ができないかもしれない。
ここはうまくごまかさねば…。
「でも安心しなさいなカズマ!次外泊するときは私がこっそりカズマに
ついてってあげるわ!近づいてきた瞬間、神のお仕置きをくらわせてあげるわ!」
終わった。
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