第6話「時の審判」



スポーツカーが東京の夜を疾走する。助手席の端末が、刻々と株価の下落を伝えていた。


「日経平均、マイナス2000円」星野が運転しながら告げる。「市場管理委員会の最終作戦が始まったわ」


「あと何分?」


「15分。寄り付きまでに間に合わなければ、日本市場は崩壊する」


カーナビには、丸の内の高層ビルがターゲットとして表示されている。市場管理委員会本部。


「柳生さんから着信です」


裕也がスピーカーフォンを入れる。背後では、パトカーのサイレンが近づいていた。


「聞け」柳生の声が車内に響く。「上條統、30年前の彼を私は知っている」


高層ビルが視界に入ってくる。


「バブル崩壊の時、彼は全てを失った。家族も、財産も、信念も」


「それで市場を支配しようと?」裕也が問う。


「違う」柳生の声が重い。「彼の目的は、"崩壊"だ」


```

[衝撃の真実]

「目的解読Lv.1」を獲得

敵の真なる意図が

見えてきた

```




「崩壊まであと12分」


地下駐車場に車を滑り込ませる。防犯カメラが次々と彼らを捉えていく。


「上條統、市場管理委員会議長」裕也がデータを確認しながら走る。「30年前のバブル崩壊で全てを失い、その後、影の組織を作り上げた」


エレベーターは動かない。非常階段を駆け上がる二人。


「でも、おかしいわ」星野が息を切らせながら言う。「彼が市場を破壊して何になる?」


その時、裕也の頭に閃きが走った。


「違う...!」裕也が立ち止まる。「彼の目的は破壊じゃない。再構築だ!」


防火扉が開く音。黒服の男たちが現れる。


「よく分かったな」


御堂凛子が姿を現した。彼女の背後には、黒崎兄弟の姿も。


「市場を完全に崩壊させ、そこから新しい秩序を作り上げる。それが上條の悲願」御堂が告げる。「そして、その時—私たちが新しい支配者となる」


```

[陰謀の全貌]

「真実看破Lv.1」を獲得

壮大な策略の全容が

見え始めた

```


「残り10分」星野が腕時計を見る。「このままじゃ—」


その時、背後の窓が砕け散った。




「遅くなったな」


窓から飛び込んできたのは、株神・速水竜一。その背後にはヘリコプターが浮かんでいた。


「速水さん!」


「裕也、上に行け」速水が銃を構える。「俺たちが足止めする」


"俺たち"—その言葉通り、階段から森川智子の姿も現れた。


「ほう、七賢者の分裂か」御堂が冷ややかに笑う。「でも、もう遅い。残り8分」


「山田」森川が叫ぶ。「このデータを!」


投げられたタブレットをキャッチ。画面には、市場操作のアルゴリズムが表示されている。


「これが上條のプログラム。でも、解除には—」


「最上階のメインサーバーね」星野が頷く。


銃声が響き始める。速水と森川が、黒服たちと撃ち合いを展開。


「行け!」


裕也と星野は階段を駆け上がる。背後では激しい銃撃戦の音。


「残り7分」


エレベーターホールに出ると、そこには黒崎兄弟が待ち構えていた。


```

[最終決戦へ]

「闘争本能Lv.1」を獲得

決死の戦いに向けて

魂が震えている

```




「ここで終わりだ、裕也」


黒崎英雄がホールドアップで銃を構える。弟の黒崎も、冷たい笑みを浮かべていた。


「残り6分」


星野がネックレスのチップを取り出す。この小さなデバイスが、全ての鍵。


「待てよ」裕也が前に出る。「あなたたちは、本当にいいんですか?」


「何が?」


「上條の計画が成功すれば、あなたたちも—ただの操り人形で終わる」


黒崎兄弟の表情が僅かに揺らぐ。


「市場の崩壊と再構築。その時、実権を握るのは上條だけ。私たちは、彼の捨て駒でしかない」


「兄さん...」弟の黒崎が兄を見つめる。


「くっ...」


一瞬の隙。裕也が星野の手を引いて突っ込む。銃声が響くが、既に遅い。



最上階のサーバールーム。巨大なコンピューターが並ぶ中、一人の老人が佇んでいた。


「よく来たな、若き投資家よ」


統合の賢者・上條統が振り返る。


「世界が、変わる時が来た」


```

[決着の刻]

「宿命の対決Lv.1」を獲得

全ての因縁が

ここに集結する

```


(第6章・完)

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