第14話
「――レオン様が"特別な力"を持っているですって?」
セシリアは王宮の庭園で侍女たちと紅茶を楽しんでいたが、イリスの研究結果を耳にした瞬間、手にしていたティーカップを危うく落としそうになった。
「ええ。イリス様がそうおっしゃっていました。」
「魔力が測定不能だっただけでなく、どんな魔法にも適応できる可能性があるとか……。」
侍女たちはひそひそと噂を交わしていたが、セシリアは驚きとともに確信を深めていた。
(やはり……レオン様はただの村人ではないのね。)
これまでの出来事を思い返す。
――初めて出会った時の、あの謙虚で飾らない態度。
――試験で見せた意外な力と、鋭い観察眼。
――騎士団の副団長ガイルに認められるほどの実力。
(こんなに素晴らしい方が、ただの村人のはずがありませんわ!)
セシリアの瞳がきらきらと輝く。
「……決めました。」
「セシリア様?」
「レオン様は、やはり私が支えなければなりません!」
立ち上がり、勢いよく宣言する王女に、侍女たちは顔を見合わせた。
「ですが、レオン様はご自身を"普通の村人"だと……。」
「それが彼の良いところなのですわ。」
セシリアは手を胸に当て、心の中で誓う。
(私は王女として、そしてひとりの女性として……レオン様のお力になりたい!)
◆
同時刻、レオンの部屋
「……クシュンッ!」
「ん? 風邪でもひいたの?」
イリスが不思議そうに僕を見つめる。
「いや……なんか悪寒がしたんだけど……。」
(まさか、また誰かに誤解されてるんじゃ……?)
こうして、僕の知らないところで、さらに誤解が広がっていくのだった――。
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セシリアside表記をする必要がないと思いそのまま投稿しました。
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