聖剣オークション
ここは城の一室、王と宰相大臣などが勢ぞろいしている。対して教会側はなんかえらそーな神官が数名。
そしてわし等とニィナとその親父じゃ。
「これがその聖剣か」
王が呟いた。
「は。いかにも聖女様がエンチャントしてお造りになられたまごうことなき聖剣です」
お、おう……
「その方、名をなんと申す」
「は、ゴングと申します!」
「これは其方が打ったものに聖女アルナがエンチャントしたものに相違ないか?」
「はい、そのその通りでございます」
ゴングは答えた。
「それじゃオークション開始じゃ。まずは金貨100枚10万デシルからじゃ」
「100万デシル」
えらそーな神官が言った。
「200万デシル」
宰相が応じる。
「300万デシル」
「350万デシル」
「370万」
「400万」
「500万デシル!」
えらそーな神官は必死だ。
500万デシルというと5億くらいじゃろ?教会も随分ため込んどるの……
「520万」
「550!」
神官はそろそろ余裕がなくなってきたようじゃの。
「700万」
王が言った。
「ぐ…ぐぅうう」
神官はもう打ち止めらしいの。
「決まりじゃ。700万デシルで国が落札じゃ!」
ま、大方予想通りの結果じゃの。
しかし700万デシルとはのちょいと神力を込めただけでぼろ儲けじゃな。
「代金は後ほど届けさせよう」
「おそれながら国王様。その700万デシルすべてを受け取ることはできません」
「なぜだ」
「私は剣を打っただけでございます。その剣が聖剣となったのも聖女様のお力故」
「ふむ」
「じゃあ、半分はわしがもらおう。もう半分はおぬしの取り分じゃ。その剣が聖剣となったのもおぬしの力あってこそじゃ。それでどうじゃ?」
「しかし…」
「くどいのぅ。わしが良いと言ってるのじゃからいいのじゃ」
正直ここで例えば7、3とか言い出したらわしが金に汚いみたいじゃないか
後日350万デシルは届けられ。借金はきっちり返したという。
こうして事件は幕を閉じた。
結局ぬすんだ犯人はみつからないままじゃった。
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