思考の真髄
加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】
1. 導入
──真理と繋がれば、全てが思うように動き出す。
これは、どこぞやのカルト宗教の、何の中身も伴わないレッテル的文言ではない。
例えばの話だが、こんな人がいる。
所謂お勉強的記憶、つまりは九九だとか公式だとか用語を覚えることなどはまるでできないのに、表現的記憶、つまりは芝居のセリフや歌の歌詞やダンスの動きなどは、ストンと脳に落とすことができ、かつ、澱みなく出力できる、という人。そのような人は、真理と繋がっているのである。わけのわからない物言いかもしれないが、このように言い換えれば、伝わるかもしれない。
お勉強というのはほとんどの場合、「点数というレッテルを取る」ためにしている。
表現というのはほとんどの場合、「己が魂を森羅万象との調和により具現化する」ためにしている。
前者は、何かを得ているようで、実際には得ていない。数字は虚像である。虚像を追うのは、難しい。
後者は、「魂」そして「森羅万象との調和」を意識している分、困難を伴わない。
いや、そもそも、「難しい─易しい」の概念さえ無視しているかもしれない。
この世に広がりに、滑らかに身を乗せれば、己が欲するものは、自然と己が身に寄ってくる。
だが同時に、何かを引き寄せれば、己が周囲の時空間が圧迫され、他の何かは、離れゆく。
これを理解すること、それすなわち、思考の真髄である。
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