幸せな男、純汰

 朝いつものコンビニに寄ったんだ。


 あれ、いつもの店員さんと違う、見習い中の名札あり、20歳くらいだろうか。


 あらら、あたふたしてカワイイなあ。


 はい、コレ下さい。


 ん? お釣りを返す時わざわざオレの手に触れる必要ある?


 お姉さん、露骨だなあ、朝から。


 別に好きになるのは構わないけど、今はダメだよ、オレ学校に行かなくちゃ。


 笑顔でありがとうございましたって、ホントにそれだけで良いの?


 他にも言いたいことがあるんじゃないの?


 まあいいや、学校あるし。


 しかしあっぶねー、コクられるとこだったわ。


 最近のオレってこんなコト多くね?


 クラス1の美女、影山 遥香はるかだってそうだ。


 彼女ずっとオレのこと見てるんだぜ、オレが気が付かないと思ってるのかな?


 だから昨日言ってやったんだ、影山ってさあオレのことずっと見てるよなって。


 図星だったんだろうな、急に黙りこくってさあ、まあ始めから黙ってたけどね。


 でもオレには分かったんだよな。


 よし、今日も聴いてみよう。


 影山ってさあ、なんか魅力的なんだよな。


 誰とも群れないし、いつも1人で居るけど他の女子とは違うんだよな。


 どこか神秘的で、他の女子も気付いるから近寄らない、いや、近寄れないんだ。


 その影山がオレのこと見てるんだ、オレにはなぜか分かっちゃうんだよな。


 オレのことが好きなのかな?


 好きなんだろうな、じゃないと見ないよな。


 こんな時リードするのは男の方だって昔から決まってる、分かってる。


 影山の気持ちを楽にしてやろう、それが男の務めだし、影山に恥を掻かせてはダメだ。


 あ、影山だ。


 やっぱカワイイな、と言うかキレイだ。


 おっす、影山あ、昨日の話しなんだけどさ。


 あれ、キョトンとしてる、覚えてないのかな。


 昨日の告白の話しだよ。


 影山がオレのこと好きだって話しだけど、オレはオッケーだから、そのコトは伝えておくな。


 影山は、はぁだって、オッケーてことだ。


 やっぱオレのこと好きだったんだ。


 オレはじゃあ今日から一緒に帰ろうぜって伝えて、その場を離れた。


 だって他のヤツに見つかったら冷やかされるからな、恥ずかしいじゃない。


 しかし両思いだったとは嬉しいな。


 今日は何日だったかな? 2人の記念日だからな、後で遥香(もう遥香って呼んでる)に聞かれた時に答えられないとオコだろうからね。


 なんでだろ? なんでオレっていつも思った通りにコトが運ぶんだろ。


 よく分からないけど、オレってそう言う星の元に生まれたってコトだろう。


 オレって幸せだなあ。

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