第27話「素知らぬ事情」

それぞれのペースで

世界を歩いてた

それでも互いにすれ違うって

分っていた


だけど道が奇麗だと

道をそれて


昨日の僕が

道を見失ってる


そんな風に

遊んだら


もういいよね

なんて言葉が聞こえたんだ


さよならに

挨拶して


言葉を送り出して

何これ、ほんと

悲しいね


だから導くよ

言葉の在りかを

それが正しい君と僕を結ぶ

確かな架け橋になって


それぞれ歩けるから

だからいいよね


言葉で泣いて

言葉で退いて


それが退路になって

威信をかけるから



堂々巡りに挨拶して

それで

またいいよね


なんて朝を迎えよう

ほら、なんだか


奇麗でしょ


世界が綺麗でしょ

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