Vtuberつじみやびは今日も配信ができない

九條葉月@書籍発売中!

第1話 『じーにあす』Vtuberつじみやび


「――というわけで! 今日はお外に飛び出して配信しようと思います!」


『Vtuberなのに?』

『読書系にあるまじきアグレッシブさ』

『外で本読むの?』

『いいじゃん外読書。周りの視線が気になるし、太陽が眩しくて文字読めないし』

『↑経験者は語る』

『生配信だと特定されんじゃね?』

『これが暴露系Vtuberですか……』

『↑ちがう、そうじゃない』


「今日いるのはここ上野恩賜公園! 満天の青空の下、優雅に読書したいと思います!」


『場所まで言っちゃったよ』

『特定班いそげ』

『おかのした』

『満天の青空?』

『日本語がおかしい』

『読書系なのにw』


「いい度胸だ表出ろ!」


『ちょうど外出ているしな』

『引きこもりに対して何と過酷な』

『べ、べ、別にひきこもりじゃねーし!?』

『自白w』

『表出ろ』

『↑本来の意味』

『上野公園で つじみ〇びと握手!』

『ヒーローショーかよ』


「さぁ今日読むのは――にゃあぁああ!?」


『なんだなんだ?』

『猫の尻尾でも踏んだか?』

『いや本人じゃね?』

『猫耳だしな』

『ん? なんかノイズが』

『バサバサって音がするな?』


『アホー!』


『あほー?』

『アホー?』

『自己紹介?』

『やめて差し上げろ』


「にゃあ!? カラス! カラスに襲われてます! 真っ黒いカラスです! いえ白いカラスがいるのかという話ですが!」


『白いカラスくらいいるだろ』

『アルビノってやつだな』

『あれか? 黒いカラスを白と言えというリスナーチャレンジ企画?』

『そんな馬鹿な』

『↑ここで言う馬鹿とは語源の方だな。指鹿為馬。上手いことを言うなぁ』

『↑リスナーそこまで考えてないと思うよ……』

『というか誰もカラスに襲われていることについて突っ込まない件』

『そりゃ、まぁ』

『つじ〇やびだし……』

『つじ〇やびだし……』

『つじ〇やびだし……』

『↑世界平和』

『リスナーの心が一つになった瞬間であった』


『アホー!』


「ちょっと痛いですよ!? 頭叩かないでください!?」


『アホー! アホー!』


「ええいさっきからアホアホと!? 私、とっても『じーにあす』なんですけど!?」


『じーにあすw』

『じーにあすw』

『じーにあすw』


「うるせぇ私は『じーにあす』だろうが!」


『アホー! アホー! アホー!』


「ふにゃあぁあああぁああぁああ!?」


『お、配信切れた』

『い つ も の』

『室内であれだけトラブルに見舞われる女が、外に出ればそりゃあまぁ』

『無茶しやがって……』

『ヤムチャしやがって……』







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※本日あと数話投稿します。


Vtuberつじみやびさん公認(?)

作中に出てくるのはあくまで『つじみ〇び』であり、本人とは関係ありません。たぶん。


お読みいただきありがとうございます。

かなり実験的な作品ですので、面白い、もっと先を読みたいなど感じられましたら、ブックマーク・☆評価などで応援していただけると嬉しいです! よろしくお願いします!

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