第2話『ハリー・ポッターと会計検査院』

三本の箒は、いつもと変わらない喧騒に包まれていた。

奥のテーブルで、ハリー・ポッターは親友の話に耳を傾けていた。


「つまり、スリザリンの会計帳簿に不正があって、それが闇の魔術に関連しているということか?」


「ええ。でも、それだけじゃないの」

ハーマイオニーは声を潜めた。


「私、昨夜遅くまで調べていたんだけど、その資金の一部が『セフィラ・インターナショナル』という会社に流れているの」


「セフィラ?聞いたことがない名前だな」


「私も最初はそう思ったわ。でも、調べてみたら、この会社、闇の魔術関連の取引で何度も噂になっているの。しかも、スリザリンの新任教授、アストリア・ブラックウッドがその会社の株主なのよ」


ハリーは眉をひそめた。

「ブラックウッド?彼女は確か…」


「そう、元食死徒の娘よ」


その時、店の入り口のベルが鳴り、二人は反射的に会話を中断した。

スリザリンの緑のローブを着た優雅な女性が入ってきた。

アストリア・ブラックウッドだ。


彼女は二人の方をちらりと見て、薄く笑みを浮かべると、カウンターへと向かった。


「まずいわ」ハーマイオニーは囁いた。

「私たちのことを監視しているかもしれない」


「落ち着け」

ハリーは静かに言った。

「証拠は?」


「ホグワーツの地下室に隠された在庫リストがあるの。でも、そこに行くには…」


「中に入るには、教職員の許可が必要だな」

ハリーは考え込むように言った。

「ネビルに相談してみるか。彼なら…」


突然、店内の明かりが消え、どこからともなく冷たい風が吹き込んでき始めた。

客たちが驚きの声を上げる中、ハーマイオニーとハリーは即座に杖を構えた。


「ディメンターじゃない」

ハーマイオニーは素早く状況を判断した。

「これは…闇の結界よ」


暗闇の中、アストリアの笑い声が響いた。

「さすが、魔法省きっての優秀な監査官ね。でも、少し深入りしすぎたんじゃないかしら?」



続きは次回へ...

二人の前に立ちはだかる謎の組織「セフィラ」と、その背後に潜む陰謀の真相とは...?

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