第18話 サイレントインフェルノ



【おい、フェニックス🐦‍🔥支配されているのか?自分の意識を保ってるのか?はっきりしろ!!時間を稼いでくれて助かったけどな。とりあえず離れろ。俺の攻撃の範囲に入るなよ。俺の前20度程度の範囲だ。行くぞ!!】


 ピモの声と同時に、フェニックス🐦‍🔥と融合した俺はその攻撃をやめさせるように立ち塞がって、


※【お前のその攻撃はその時が来るまで取っておけ。ここは俺に任せてくれ】※


【フェニックス🐦‍🔥…お前、完全に幻獣と融合したのか?】


※【ああ…意識は保てている。クロスブレード🗡️のおかげでな…来るぞ!!ピモ、少し下がってくれ】※



全世界の精霊たちよ…


全魔力と引き換えに古代から眠る超魔法を…


今ここに蘇らせてくれ…



※※※サイレントクローザー!!※※※



今、ここに全ての魔力が封じられた。


魔力を使えるのは、フェニックス🐦‍🔥のみ。



※※※サイレントインフェルノ!!※※※※※



無数の炎が降り注ぐ…



 一点に集まり凝縮、その後凄まじい爆炎となって長老達と融合していた幻獣グレーターエストを消し去った。


 その周囲には1キロ以上の巨大なクレーターが

出現した。


不思議なのは、全ての音が無いことだ。


無音の攻撃だった…



ピモが、静かに、


【これが…魔法の始まり…】


 フェニックス🐦‍🔥は、いや、フェニックス🐦‍🔥が涼から離れたようだ。


【ははっ…疲れた…】


空から声が聞こえる。


※【そいつを休ませておけ。その貧相な体で現存する最強の超魔法を使ったんだ。命があるだけ奇跡だ】※


その声の後、空から小さな炎🔥が舞い降りた。


※【そいつは俺からの礼だ。幻獣界のポーションだ。そばにいるだけで魔力が回復するぞ。始まりの騎士、そいつを頼むな】※


無音だった世界に音が戻ってきた。


【フェニックス🐦‍🔥…帰ったのか。幻獣界に】



遥か先から、仲間達の姿が。そしてルークが、


【ピモ、無事だったか…おい!!このクレーターなんだ?デカすぎるぞ】


問いかけにピモは、


【フェニックス🐦‍🔥だ。全て終わった。これで、メテオフレイルを使われる心配は無い】


ルークは、周りを見て、


【フェニックス🐦‍🔥?何処に居るんだ?お前しかいないぞ】


ピモは、


【いや、幻獣界に…もういい。とにかく終わったんだ、いや、終わっちゃいない!!フェザー無事か?】


レインに支えられたフェザーが、


【…ルー、ミーナ、二人が見当たらないんだ】


ルークも、


【そういや、あいつも…】


ピモが、


【フェザー!!この炎🔥の近くに来てくれ!!そして頼みがある】


フェザーは、


【頼み?早くルーを探さないと】


ピモは、


【解ってる。ルー達のことだ!!時空を飛んでみんなを救ってくれ!!】













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