3 決断はなされた。整理しろ俺。
ふふ。もうコイツはライヴ感に全振りで行く。ちなみにこの項は前章で居酒屋に言った挙句で書いている。時刻は深夜二時だ。
つまりどうなるか分からない。ま、ビール二杯くらい大丈夫だろう。
ちなみに白子のポン酢が美味であったが、カズノコマヨは関心しなかった。数の子って下味がすでに強いだろ。マヨはやりすぎだってば。
ふふ、まあいい、DIZZY・DIZZYもスリルがある。
さて……続きにしよう。
僕の中で文フリ広島に行くという決断はなされた。振り下ろされた。それはもうサイコロの出目だ。覆すことは誰にもできない。俺にもできない。
とはいえ。一方で考えるべきことは考えなければいけないよ。
「そのつまり、同人誌即売会とは、何なのか?」
ええと……首都に住んでいたころ、ネットの知り合いに
「コミケは魔窟だお前は来るな」
とか俺に言った人がいた。その意図は今でもわからない。結局は行かなかったから。
「お前はけがれるな」
とか彼女は言っていたが、意味が分からない。保護者気取りか。知らんわ。
ただ、あの宴、コミケと文芸フリマを比べるのは無理があるように思う。
単純に会場規模ということもある。それ以上に文芸フリマはそもそも、〝文芸〟という囲いがあり、くくりがある。少なくともオールジャンルの様相は呈すまいよ。コスプレもダメって言うかファッションの範囲内でね、というコトらしいし。
いや、もちろんわからないのだ実情は。知らないから。
想像して最もイヤなのは――出かけて行ったらそこにはすでに事前に出来上がった交友関係があり……常連で出来上がったコミュがあり、さらっと見て買って帰るしかない。そんな事態だ。
そんなことに現地がなってるとは思わない。そんな即売会はすぐ衰退して続いてない。そのように想像するのがいわゆる常識だと思うのだが。
ただ、すごい波長の合う書き手が集まってしまって、盛り上がってるトコに出くわす。これは有り得るよね。
その黄金時間に迂闊には切り込んでいけない。
これは他人が疎外されているのではなくてタイミングの問題だ。
見計らえばなんとかなるだろ。
「いつも楽しく読ませていただいてます」
そう伝えられて、買って去れればいいのだからな僕は。
ただ理念と現実が乖離している――そんな祭事がまかり通っているのも同時に有り得ることで――。
こういった想像が俺の脳髄をグルグル回った。実際どうなんだろ。
落ち着け。単純化だ。
そこで〝同人誌の蚤の市〟だと考えることにする!
違ってはいないだろ。だってそういう名前じゃないか。フリマだろ。
骨董市とかわらんさ。
集まるのが数寄者か好き者か、それだけさ。ぼくはクールに現れ好きなものを買う。で、無口に去ればいい。
そう思うことにした。そうそう。蚤の市だよ。僕はなんなら通りすがりでもイイのだよ。
しかし出店ブース一覧を開いた俺はまた別の一撃を受けることになる。
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