第47話 王子閃さんは共に辿り始める4

 社交ダンスを嗜んだことは無いが、創作ダンスのようなものを小中とやらされたことはある。それを思い返せば、なるほど踊りにくいかも知れなかった。

「あるいは、改めてお姉さんのことを思い出していたのやも」

「この辺りをお姉さんと歩いたことがあった可能性もあるか」

「ええ」

 うんと小さな頃か、少年の頃か。はたまた大人になり、帰郷したときに何かの用事で、ということもある。

 先生の色々な姿を思い浮かべ歩くのは、やはり楽しかった。

 が。

(……これは)

 それは、じわじわと下半身からやって来た。

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