第5話 とある日常

(九条 蓮 男の娘)

ごきげんよう、刹那。


(北条 刹那 男の娘)

あっ、ごきげんよう、蓮。

どうしたん?


(九条 蓮 男の娘)

えっ?お隣り様じゃん、だから誘おうかなって。


(北条 刹那 男の娘)

そっか、ありがと♡


(早乙女 晶 男装)

おっ、刹那。朝メシ行くぞ。


(北条 刹那 男の娘)

はい、あたな(笑)


(早乙女 晶 男装)

誰が"あなた"だ!


(北条 刹那 男の娘)

?誰?


(三笘 蘭 男の娘)

あら、今、刹那は"あたな"って言ったよね?(ニヤッ)


(九条 蓮 男の娘)

そうそう。


(北条 刹那 男の娘)

ひょっとして……(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

そうかよ、刹那、ちょっと来い!


(北条 刹那 男の娘)

あーれぇ〜って、えっ?わっ!ちょっと!(照)


(早乙女 晶 男装)

既に照れてるじゃねぇ〜か!



そのまま早乙女の部屋へ引きずり込まれ……


(北条 刹那 男の娘)

あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はっ♡はっ♡はっ♡はっ♡


(早乙女 晶 男装)

ワザとだろ、お前♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡


(三笘 蘭 男の娘)

あらあら、朝からお盛んだこと(ニヤッ)


(桐生 聖 男装)

ありゃりゃ、もう食い散らかしたんかよ(ため息)


(早乙女 晶 男装)

食い散らかしついでに、朝メシ行こうや、よっと!



刹那をお姫様抱っこした早乙女。


(九条 蓮 男の娘)

はいはい、カバン持ったよ。



そう言うと、4人で学食へ向かう。



(柊 楓 男装)

ほう、なるほどな(ニヤッ)


(西園寺 蘭 男装)

という事はだな(ニヤッ)


(真行寺 怜 男装)

だな(ニヤッ)



何やら陰謀が張り巡らされそうだ。


(早乙女 晶 男装)

おらっ!学食着いたぞ、刹那!


(北条 刹那 男の娘)

へっ?あ、ご苦労、晶!


(早乙女 晶 男装)

お前な……


(九条 蓮 男の娘)

朝ご飯、しっかり食べようね、何にする?


(北条 刹那 男の娘)

えーっと……


(早乙女 晶 男装)

Wうな重、いっとけ。

スタミナ必要だからな。


(北条 刹那 男の娘)

じゃあ、晶はWレッドブ●ね(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

死ぬわ!Wレッド●ルっ!!


(九条 蓮 男の娘)

そこはせめて、レッ●ブルとユン●ルのカクテルじゃん。


(早乙女 晶 男装)

大して変わらねぇ〜よ!(涙目)


(三笘 蘭 男の娘)

Wユン●ル(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

だから変わんねぇ〜よ!(半泣)



適度に軽く食べる早乙女達、ガッツリ食べさされる刹那。


昼休み……


(早乙女 晶 男装)

昼だな、学食行くぞ。


(北条 刹那 男の娘)

はいよ。


(早乙女 晶 男装)

やけに素直だな。


(北条 刹那 男の娘)

えっ?嫌ぁ〜ん♡そんなに私の身体が目当てなのぉ〜(照)


(早乙女 晶 男装)

ほぉ〜、ちょっとツラ貸せや。


(北条 刹那 男の娘)

利子付けて返してね(キラン☆)


(早乙女 晶 男装)

あゝ、たっぷり付けて返してやるよ、たぁ〜っぷりな(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

いえ、結構です、学食行きます(焦)


(早乙女 晶 男装)

良いから来い!(ニヤリ)


(北条 刹那 男の娘)

あーれぇ〜(照)



そのまま教室の真ん中へ。


(北条 刹那 男の娘)

えっ?


(早乙女 晶 男装)

皆んなに見てもらおうや(ニヤリ)


(北条 刹那 男の娘)

い、嫌ぁ〜(嬉)


(早乙女 晶 男装)

喜んでるじゃねぇ〜か!



逃げようとしたが、教室の真ん中へ引きずって行かれ、凌辱が始まる。


(北条 刹那 男の娘)

あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡がっ♡がっ♡がっ♡がっ♡


(早乙女 晶 男装)

はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡食前の軽い運動な(ニヤッ)はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡


(生徒:男装)

また食い散らかしたな。


(生徒:男の娘)

もう夫婦じゃない、結婚おめでとう。


(早乙女 晶 男装)

こんなヤツと結婚なんかするか!


(九条 蓮 男の娘)

またまたぁ〜(ニヤッ)


(三笘 蘭 男の娘)

満更でもないくせに(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

うっせぇ〜、行くぞ刹那!って仕方ねぇ〜なぁ〜、よっと。



早乙女は刹那を肩に担ぐと、九条達と学食へ行く。


(早乙女 晶 男装)

着いたぞ、おい、ったく。

焼き肉のタン、ハラミ、カルビ2をミディアムレア、ミノをタレでミディアム、ローストビーフユッケ丼とご飯特盛り。


(三笘 蘭 男の娘)

あら、珍しい。


(早乙女 晶 男装)

刹那の分だよ、オレはカツ丼と豚汁だ。


(九条 蓮 男の娘)

流石旦那様、刹那の好みまでご存じで(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

違うわ!コイツは皆んなの性奴ゲフォゲフォゲフォゲフォ癒し役だ。

しっかりスタミナ付ける必要があんだろ。


(桐生 聖 男装)

ほぅ、性奴隷ねぇ〜……


(早乙女 晶 男装)

そこまで言ってねぇ〜(焦)


(九条 蓮 男の娘)

今、言いかけたじゃんね(ジト目)


(早乙女 晶 男装)

口が滑っ……いや、コイツは人気者なんだよ、オレらの中では。

女湯じゃアイドルだ。


(三笘 蘭 男の娘)

女湯?


(早乙女 晶 男装)

あっ、いや、まぁ、良いじゃねぇ〜か(汗)

って、起きろ、メシだ、刹那、来たぞ、冷める前に食え。


(桐生 聖 男装)

ほぅ、優しいなぁ〜(意味深)


(北条 刹那 男の娘)

うにゃ♡あれ?これ……


(早乙女 晶 男装)

お前のメシだ、早く食え、冷めるぞ。


(北条 刹那 男の娘)

ありがとう、あなた(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

うるせぇ〜、早く食え!


(北条 刹那 男の娘)

はいはい(ニヤッ)



そこへ西園寺達がやって来た。

 

(西園寺 蘭 男装)

同席良いかな?


(早乙女 晶 男装)

あっ、先輩。


(三笘 蘭 男の娘)

ええ、どうぞ。


(真行寺 怜 男装)

ありがとう。


(北条 刹那 男の娘)

えーっと……


(柊 楓 男装)

いつも風呂では一緒なんだが(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

そうなんですか?

初めまして、北条 刹那です。


(西園寺 蘭 男装)

改めて、初めまして、西園寺 蓮だ、よろしく。


(真行寺 怜 男装)

私は真行寺 怜。


(柊 楓 男装)

私は柊 楓だ、よろしくな。


(西園寺 蘭 男装)

で、早速本題だが、交換留学制度は知ってるかな?


(北条 刹那 男の娘)

交換留学制度?えーっと……


(早乙女 晶 男装)

先輩、コイツは高校からだから、まだ詳しくは知らないと思います。


(柊 楓 男装)

そうか、じゃあ説明するな。

我が校と華百合学園とが姉妹校提携を結んでいるのは知ってるよな。

そこで、交換留学制度というのがあるんだ。

お互いの事をもっと知って積極的に交流しよう、ひいては卒業後のお互いの絆の構築にも協力しないか?という事で、創立家の北条寺グループの御曹司、生徒会長の《北条寺 司 MtF》様とその夫人、《北条寺なぎさ MtF》様が発起人になり出来た制度なんだ。


(西園寺 蘭 男装)

それに参加しないか?という誘いなんだ、刹那ちゃん。


(北条 刹那 男の娘)

でも、ボクは今年入学したばっかりで、この学園の事もまだよく分からなくて、皆んなに助けられてる状態で……


(真行寺 怜 男装)

急がなくていい、来年はどうだ?

私達も行く予定なんだ、一緒に行かないか?


(北条 刹那 男の娘)

はあ……


(早乙女 晶 男装)

刹那、行っとけ、折角のお誘いだ、絆を作る為にも付き合いは大切だ。

それに交換留学で、学園外にも知り合いを作る良い機会だ。

刹那はカムが遅かっただけに知り合いが少ない、卒業後の事を考えても悪い話じゃない。


(桐生 聖 男装)

オレなら三笘が幼馴染だ。

こういう深い繋がりは必要だし、いざとなったら役に立つ。


(三笘 蘭 男の娘)

幼馴染というか、腐れ縁よね(笑)

でも、そういうのも大切よ。


(九条 蓮 男の娘)

小中学からの知り合いが居る私達からすれば、刹那の事は心配だしね。

広い人脈というか、知り合いは必要だよ。

私達は既に交換留学経験者だし。


(北条 刹那 男の娘)

うん、分かった。

では、よろしくお願いします、先輩。


(西園寺 蘭 男装)

分かった、堅苦しいのは嫌いだからな、オレの事は蘭と呼べ。


(真行寺 怜 男装)

オレは怜だ。


(柊 楓 男装)

楓で良いぞ。


(北条 刹那 男の娘)

はい、蘭先輩、怜先輩、楓先輩。


(西園寺 蘭 男装)

良い子だ。


(柊 楓 男装)

じゃ、今夜、風呂でな(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

えっ?


(真行寺 怜 男装)

固く考えるな、刹那ちゃんは皆んなが待ってるからな。

あくまで、オレ達の入浴時間帯だが(ニヤッ)


(西園寺 蘭 男装)

硬いのはアソコだけで良いぞ(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

は、はい(照)



刹那の交換留学参加が決まった、来年だが。


(西園寺 蘭 男装)

それはそうと体育祭の事だが、もう決めたのか?


(北条 刹那 男の娘)

体育祭ですか。


(三笘 蘭 男の娘)

ちょうど今、それを話そうと思ってたとこなんですよ。


(柊 楓 男装)

部活は何かやってるのか?


(北条 刹那 男の娘)

いえ、やってません。


(西園寺 蘭 男装)

その代わり、5人で"かなり深いお付き合い"をしてるみたいだが(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

えへへ(照)


(真行寺 怜 男装)

大事な事だぞ、しっかり"深いお付き合い"をしたら良い(ニヤッ)


(西園寺 蘭 男装)

オレ達とも"深いお付き合い"をしようじゃないか、というか、もうしてるがな(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

よ、よろしくお願いします(照)


(西園寺 蘭 男装)

私はバスケをやっている、良かったら、覗きに来てくれ。

それと私の姉、《西園寺レイラ 男装》は華百合で競技カルタ部のマネージャーをやっていたOBだ。

そちらも興味があるなら覗いてみると良い。


(柊 楓 男装)

なにも本腰を入れる必要はない。

幽霊部員でも良いんだ、気が向けば出れば良い。

掛け持ちもOK、助っ人依頼でその時だけの臨時部員もたくさん居る、難しく考える必要はない。


(真行寺 怜 男装)

在籍してると友達誘って遊びに来ましたもアリだからな。

本気の連中はソイツらでやっている、放っておけば良い。

お客さん用スペースもあるぐらいだからな。


(西園寺 蘭 男装)

オレ達も誘うかも知れんぞ?その時はよろしくな(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

はい、よろしくお願いします。


(柊 楓 男装)

では、オレ達はこの辺で。

邪魔したな。

また今夜、刹那ちゃん(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

は、はい(照)



西園寺達は席を外して帰って行った。


(早乙女 晶 男装)

良かったじゃねぇ〜か、知り合いが増えたぞ。


(北条 刹那 男の娘)

うん。


(早乙女 晶 男装)

オレに感謝しろよ。

柊先輩とは近所だったんだからな。

よく一緒に遊んでもらったんだ。


(北条 刹那 男の娘)

意外……


(早乙女 晶 男装)

なんでだ?


(北条 刹那 男の娘)

ガサツな晶があんな先輩と知り合いなんて(笑)


(早乙女 晶 男装)

ほう、そうか、ちょっと来い。


(北条 刹那 男の娘)

まだ食事中だよ。

それにたくさん食べてるから、変なことしたら吐くよ。


(早乙女 晶 男装)

お、おぉ、それはダメだな。


(九条 蓮 男の娘)

そういうとこ、ガサツだよね、晶は。


(三笘 蘭 男の娘)

姦りたい気持ちが先走るのよね(ニヤッ)


(桐生 聖 男装)

なんだかんだで刹那ちゃんだろ(ニヤッ)


(早乙女 晶 男装)

うっ、うっせぇ〜!


(桐生 聖 男装)

でどうする?刹那ちゃん。


(北条 刹那 男の娘)

えっ?ボク?

えーっと、部活は帰宅部で良いかな……気楽だし、楽しいから。

体育祭は……うーん……何があるん?


(早乙女 晶 男装)

色々あるぞ、陸上から球技、文化的な物まで、コスプレとかあるし、大人の部活もあるぞ(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

大人の部活?


(早乙女 晶 男装)

RUBBER愛好会とSM同好会。


(北条 刹那 男の娘)

えっ?(嬉)


(九条 蓮 男の娘)

あっ!今、反応した。


(三笘 蘭 男の娘)

興味あるのね。


(北条 刹那 男の娘)

えへへ(照)


(桐生 聖 男装)

で、どれだ?(ニヤッ)


(北条 刹那 男の娘)

どっちも。

どちらかと言われたら、RUBBER愛好会。


(早乙女 晶 男装)

お、お前、そういう趣味が……


(北条 刹那 男の娘)

なによ?悪い?


(早乙女 晶 男装)

いや、別に。

オレはSMって言うかなと。 


(北条 刹那 男の娘)

興味なくはないけど、痛いとか汚いってイメージがあるんだよねぇ……


(三笘 蘭 男の娘)

やってる人からしたら、色々あって区別があるんだけど、外からのイメージはそうなるよね。


(北条 刹那 男の娘)

蘭?


(三笘 蘭 男の娘)

私、SM同好会なの。

でも汚いは嫌いだし、傷つけるような事は嫌いだから、刹那がイメージしたのとは違うかな?


(北条 刹那 男の娘)

そうなんだ。


(早乙女 晶 男装)

RUBBER愛好会なら柊先輩だ。

話、聞いといてやるよ。


(北条 刹那 男の娘)

ありがとう、晶。


(桐生 聖 男装)

で、体育祭なんだが。


(北条 刹那 男の娘)

何かには出たいよね……100mとか。


(早乙女 晶 男装)

帰宅部が気楽に参加して、記念になるならそれだな。

距離が長いのはキツイ。


(北条 刹那 男の娘)

ガチの人には怒られるだろうけど。


(九条 蓮 男の娘)

あっ、ガチの人はスタッフだよ。

何かあった時に対応しないといけないから。

マラソンならペースメーカーと伴走者とか。


(北条 刹那 男の娘)

ならマラソンなんか面白そう、やった事ないし。


(九条 蓮 男の娘)

本格的だよ(ニヤッ)

42.195km、制限時間10時間。

10時スタートで20時までなら完走扱いで順位証がもらえる。

給水ポイントもあるよ。


(北条 刹那 男の娘)

ならそれにする、楽しそう。


(九条 蓮 男の娘)

じゃあ、私も出る。

この後エントリーに行こう。


(北条 刹那 男の娘)

うん。



刹那のマラソン出場が決まった。

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