原作知っている世界の魔王の幹部に転生したので取り敢えず大好きなヒロインを自分のヒロインにさせます

人中の蝮

第1話、取り敢えずヒロインを確保に向かう

高熱を出したある日、自分はこの世界以外の記憶が蘇ったのてある。


最初は何かの幻影でも見せられているのではないかと考えたが見ていくうちに懐かしいと思いとこんな事もあったなと思い出したのであった。



それは日本と呼ばれている場所で過ごした記憶が思いだしていた。



いや、今更前世の記憶が蘇っても別に大したことではないがここで重要な事はこの世界はとあるゲームの世界なのである。そこはしっかりと思い出せたことはとても良かったと感じていた。



それは転生輪廻戦記と呼ばれている作品の世界であること。



この世界はファンタジーを主にして主人公となる人物を中心に描かれる物語であり最終的には魔王を倒してエンディングと言うやつであるがそこまで向かうのに多くの試練が待ち受けていたり苦悩など描かれてリアルな英雄伝説と呼ばれている程になっている。



そして問題があるのだ、俺はその世界の魔王軍、つまり敵側のとある幹部になっているのだ。



その幹部はハーフダークエルフのアクレトと言う人物である。



このアクレトは別に人気キャラでありそこは不満はないのだけどこのアクレトはかなり重過ぎる過去があるのだ。



おかげさまで改心をさせて味方にしたかった男ランキングでは毎回一位を確保するほどに人気キャラであるのは良いのだけどそれになりたいとは思ったことはない。



それなのにそんなキャラに転生してしまった。俺はどうすれば良いのだろうか、普通に考えて勇者側につく方が無難であるが魔王様からの待遇が予想以上に良いのだ。



なんせあのラスボスである魔王様が同情をするぐらいにこのアクレトの過去は悲惨な物なのである。



まあ、プレイをしていた者たちからも早くこのキャラの救済措置は?と言われる程に酷くもし女であれば間違いなくヒロインだったと言われるほど。



まあ、そんなアクレトになってしまった訳であるが確かに辛い過去はあるけどならそれを含めても良い人生だったと言わせるほどに幸せになれば良いだけの話だとして行動に移るために現状を整理していた。



まずは時系列に考えて本編が始まる前な事は理解をしたが周りの様子を見て既に魔王軍の幹部になっている可能性が非常に高い。



従って本編が始まる直前と考えたほうが良いだろうな。そうなるとできる行動はある程度に絞られる。



その1、このまま魔王軍に仕えて本編みたいな事をする。


無難な事であるが原作を崩壊させない為に最も安全な方法とも呼べる。



その2、勇者側に寝返って共に冒険をして主人公たちを助ける。


原作を大きく変えてしまうことになってしまうが助かる可能性は高くなるのは間違いない。



けれども二番目の選択肢はないだろうな、何故ならば魔王軍の待遇が予想以上に良いので裏切りたくはないが魔王軍に仕えても待ち受けるのは死・・・どうすれば良いのだ。



俺は空っぽに近い脳みそをフル回転させた結果、俺は保身満点な答えを出した。



取り敢えずお気に入りのヒロインたちを確保した後に偏狭な地で引きこもって全てが終わるのを待つことにした。



そう、魔王軍の待遇を受けつつも物語に関わることもなく暮らして行くと卑怯すぎる答えを出した。



でも仕方がない、そこまでして復讐とかするつもりはなくなったしけれども流石に色々と待遇を良くしてくれている魔王様に歯向かうつもりもないしと色々と中途半端かもしれない。



けれどもそれもある意味、人らしいとも言えるかもしれない。ともかく地方に引きこもって内政とか統治をしっかりとして期待を裏切らない程度にしながら好きなヒロインたちを集めてゆっくりとしないなと思いながら行動に移し始めた。



まずは魔王軍の中で功績をあげないとならないとして今、侵攻している場所を攻める事にした。



けれども問題が一つあるのだ、それはこの場所に好きなヒロインが一人、住んでいるのだ。



しかもかなり強いヒロインになるので絶対に主人公と合流させたくないとしてどうしたものかと悩んでいた。


けれども攻めないと功績が上がらないし・・・そうして出された答えはかなり変わった答えになっていた。



そうだ!ヒロインたちを助ける時は変装して助け出してその後に逃げているヒロインたちを捕まえたとシナリオにすれば良くないかと考えたのである。


そうすればヒロインたちが死ぬことはないしその上に確実にヒロインを確保できると言うお得セットになっている。


脳みそが全くも足りていないと言われている自分からすればかなり上出来な考えが出したと思っている。


そうと決まれば善は急げ・・・いや、善ではないかと思いながらも早速、ヒロインたちの確保と魔王様に対する功績稼ぎを始めるのだった。

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