第2話

「ちょっと、陽太!食べたもの位片付けたらどうなのよっ」


朝食べた、トーストとサラダのプレートをダイニングテーブルに置き去りにしたまま、ソファーに転がって、スマホを弄っている陽太を私は

、睨みつけた。


「晴香、朝から、何なんだよ……」


「ゲームする暇あったら、土日くらい、掃除機くらいかけてよ」


「あとでやるから、今日は忙しくて」


「嘘ばっかり。ゲームに忙しいんでしょ。どうせ掃除機かけるの、また来週まで、ほったらかしのくせに」


陽太は、どうせやらないと分かっているのだから、いっそ、言うことも期待することも、諦めてしまえばいいのに、私の一度開いた口は止まらない。


「大体、掃除も洗濯も私だし、自治会の役員だって、他の人は皆んな、旦那さん来てるのに」


「仕方ないだろ、俺、休日出勤あるからさ。それに……俺らは俺らだろ?」


「休日出勤ない時くらい変わってよ。普段、何にもやらないくせに!」


「何にも出来なくて、悪かったなっ」


「そんな言い方しないでよっ、私だって、家事に仕事にこんなに頑張ってるのに」


(あ……やば……)


まるで陽太が何も頑張ってないような言い方をしてしまった。


すぐに、しまったと思ったが、あとの祭りだ。いつから、陽太に対して、こんなに可愛くない言い方しか出来なくなってしまったんだろうか。

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