第11話
ーーーーいつからだろうか。
少しずつ、体力がおち、頭痛がする事が多くなってきた。初めは歳のせいか、風邪気味なのかと思っていたけれど、どうも違う。
涼平に内緒で受診した隣町の総合病院で、処方された薬を口に放り込みながら、私は、カレンダーを眺めた。
私には、もうあまり時間がない。残されていないのだ。
部屋の時計を見れば、朝の6時だ。夜勤明けの涼平が、日向子との情事を終え、帰ってくるまで、2時間ある。
私は、籠の中の青いインコの様子を見るため、窓際へと足を向けた。
籠の中の鳥は、いつものように、つぶらな瞳を向けることも、可愛らしい声で、鳴くこともない。小さな
「やっと、此処から飛び立ったのね」
私は、小さな亡骸をそっと、白いハンカチに包むと、バルコニーで育てている、ニチニチソウのプランターの脇にそっと埋葬した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます