麗しき青い鳥
遊野煌
第1話
私の朝は、夫の
その間に、窓辺で飼っている籠の中の、青いインコに餌を与え、水を変える。名前は付けていない。呼ぶのは私だけだから、必要がないのだ。
「おはよう、今日もいい子ね」
人差し指でインコの頭を撫でてやれば、つぶらな無垢な瞳をこちらに向けて、小さくピピッと鳴いた。
「貴方だけよ……分かってくれるのは」
私は、小さく呟いて籠の扉をしめると、カップを温める為のお湯を捨て、涼平が起きてくるのを見計らって、カモミールティーを注ぎ入れる。
「
玄関先のポストから、取り込んで、テーブルに置いておいた、経済新聞を眺めながら、涼平が、ダイニングチェアに腰掛けた。
テーブルには、私のたった一つの趣味といえる、バルコニーのプランターで育てた、ニチニチソウが、ガラスの小瓶に挿して飾られている。
「おはよう、今日もいい天気ね」
リビングの窓辺から見える景色は、目を細めるほどに、まばゆく、太陽からの白い閃光が降り注ぎ、空は、セルリアンブルーの絵の具を、撒き散らしたように、鮮やかで美しい。
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