第7話 金髪

ーーーー下校中


市原の奴、本当に髪染めてくる気なのかよ。。。。

オレにしてやれることってなんなんだろう。。。。。


悩んで歩いてる横を、S校の奴らが通り過ぎて行った。

S校は偏差値こそ低いけど、自由な校風の学校だ。

ーーーー金髪!?

金髪や茶髪の奴らがたのしそうに笑って帰っていく。


これだ!!!


オレも金髪にしよう!!


市原、おまえひとりに辛い思いはさせねえぜ!


。。。。。漫画にありそうな展開だな。。

オレが金髪になって、市原が黒髪になっている。

2人で顔見合わせて、笑い転げて、ハッピーエンド。


いやいや、

オレは市原に髪を染めて欲しくはないんだ。

色々考えているうちに家に着いた。


ーーーー上田家


「ただいま。」

「お帰りなさい。」

「かあさん、オレ、髪、金色にしてくるわ」

「あら、そうなの?いってらっしゃい。」

おいおい、普通親なら、止めないのかよ?

オレは、まじまじとかあさんの顔をみた。

「ん?どうしたの?」

「止めないのかよ?」

「なにか理由があるんでしょ?がんばってきなさい。」

なんていい親なんだ、かあさんは。


ーーーー次の日の学校


ーーーー教室の前


ん?教室の前で立ち止まってるのは、市原。。。。。

やった!!!茶色い髪のままだ!

薫子先生に勝ったぜ!!!(意味不明w)


オレはスキップでも踏む勢いで、市原のところへ行った。

「おはよっ、市原。」

振り向いた市原は、大きな瞳をさらに大きくして


「金髪ーーーーーーーーーーー!!!!!!!」


びっくりしている市原の手を取って、オレは教室に入った。


クラスがざわめいた。


「上田!どないしてん?その髪!」

「薫子先生に怒られるぞ。」

「下手すると停学だぞ!」

「どうして、まじめな上田君がそんなことしたの?」


オレは冷たい視線でぼそっと言った。

「おまえら、髪の色の違う奴とは、しゃべらないんじゃないにかよ。」

「現におまえら、市原の事、無視してるだろ!」

クラス中がシーンとなった。


オレは市原に言った。

「市原、オレと友達にならないか?」

「おしゃべりしたり、一緒に弁当食べたりさ。」

市原は泣きながらその場に座り込んだ。

オレはそんな市原の頭をなでた。

市原は、泣きながら、うなずいてくれた。


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