第5話 お弁当

ーーーー次の日のお昼休み


市原の奴、今日も、ぼっちめしか。。。。。。

友達と食べたいんだろうな。。。。


「上田君、お弁当作ってきたの。よかったら、どうぞ♡」

げっ!出たな!鬼龍院。

「いつも、購買のパンじゃ身体に悪いわよ。」

オレに、弁当作ってきてんじゃねえよ!

「いらねえよ!」

オレは、不機嫌そうに答えた。

「あら、遠慮しなくてもよくってよ。」

「朝4時半に起きて作ってきたのよ。食べて♡」

ひつこい奴だな!

オレは、頭にきて、大声で叫んでしまった。

「オレ、人をおとしいれるような奴とはしゃべんねえんだよ。」

「あっち、行け!」

ちょっときついこと言ったなって後悔したけど、鬼龍院はめげてなかった。


「ねえ、どなたか私のお弁当たでてくださらない?」

何人かの男子が手をあげた。

えっ?そんなにたくさん鬼龍院の弁当食べたい奴がいるのかよ。


驚いていると、鬼龍院が市原に話しかけていた。

「いじめなんて下品なことはしませんわ。」

「あなたがその卑怯な髪を何とかして来たら、正々堂々と勝負しましてよ。」

「私の髪が卑怯?」

「そうですわ。かわいいもの。」

「その髪で上田君の気をひいてるじゃない。」

こいつら、オレが後ろにいること忘れてるのか?

「これ、地毛だし、上田君の気を惹いたりしてないし。」

「上田君の事好きじゃないし。」

市原のこの言葉は、さすがにショックだった。。。。。

おい、おい、おい。。。。。。


そうこうしてるうちに鬼龍院の弁当のもらわれ先が決まったようだ。


ん?

おい?


市原がみんなに混ざって鬼龍院の弁当を覗き込んでいた。


市原が戻ってきた。

「おまえ、人の弁当のぞき見するなんてはしたないぞw」

嫌味のつもりじゃなくって。。。う~~~ん。。。。

なんか、みんなと同じ行動をしている市原をみれたのが嬉しかった。

市原は照れ笑いしながら、

「美味しそうだったわよ。残念なことしたね(クスッ)」

「上田君、本当は翔子さんの事、悪い人だって思ってないでしょ?」

オレは、バツ悪そうに返事をした。

「そうだけど、手作りの弁当は堪忍してほしいわ。」


えっ?

おい?

なんでだよ?


市原の目から涙がこぼれ落ちていた。


「市原。。。。?」


「あっ、ごめん。学校でこんなに誰かとしゃべったの久しぶりだから。。。」

いや、エスケープしたとき、鬼龍院と3人で沢山しゃべったやろ?

「嬉しくって。。。。」

オレは、照れくさかったけど

「オレでよかったら、いつでもしゃべるくらいするよ。」

「オレのことは、好きじゃないらしいけど(笑)」

今度は、市原が笑顔になった。

相変わらず、表情がコロコロかわる娘やなって思ったけど、

ここは、男としてきめないと


「おまえ、笑ってるほうがかわいいぜ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る