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「あっちゃん! 遅いっ!!」
「本当に、ごめんな?」
『…っ(この人!)』
当然のようにショウの隣に座った男性には、はっきりと見覚えがあった。
メディアや雑誌でもよく見るその人のことを知らない人などいるのだろうかと不思議なくらい。
彼は、日本トップの大企業、豊田(とよだ)重工業 の若き社長――豊田敦。
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