第4話 掌編・『理科音痴』

 


 アタシは~高校生で、いま青春真っ只中、野球部のマネージャーもしてます。嘘じゃないのよ。ベンチで紅一点のアタシが”こういってん”だ!からネw それはいいんだけど、今は「成績のひどいアンバランス」に、悩んでいます。


 アンビュランス、じゃないのよ。救急車はドップラー効果ね。アタシはドラッカーの「マネジメント」を読んだりする?お茶目な高校野球のマネージャー。


 アンバランス、というのはつまり、「理系科目と文系科目の成績の格差、乖離」のことなんです。


 うちのパパは大学教授で、言語学の権威。 広辞苑ていう辞書を編纂した、銀田一京介っていったら名前くらいは知ってるかも? その係累で、パパは無名だけど、まあ、日本語や語学に強いDNAの持ち主みたい。 で、アタシも、現代国語の模擬試験で、成績優秀者として名前が出たりしたことあります。


 だけど、理科系の科目は、全然ダメ。


 いろいろにそれは適性が異なっているのが人間一般で、なにか得意なところがあればそれでいいんだとは思う。だけど、必修科目で赤点取ったら、卒業できないのが高校です。それで、ジレンマが生じる。


 成績が不振の女の子の成功物語、「ビリギャル」とか言う本を読んだり、「ドラゴン桜」を読んだり、塾に通ったりしたけど、全然ダメ。 焼け石に水…スーパーノヴァにションベンって感じ。あら失礼w


 数学やら物理なんて理解する人がいるのが、私には心底不思議です。

 図形とか記号とか、いろんなアルファベットが並んでいる教科書なんて、まるで古代の謎の古文書、解読不能の魔法の書物って感じなんです。


 先生の話もちんぷんかんぷんだし、ノートをとれずにいたずら書きばっかりしているから、幼稚園児のお絵描き帳みたいになっちゃってる。ホンマ「汚穢餓鬼帳」w


 

 英語や国語が得意なんだから、数学とかのいろんな概念やら公式を、文章に置き換えて、「翻訳」するみたいに咀嚼して、それでうまく「消化」できないかな?なんて試したこともある。


 sinサインやcosコサインを、「余弦…右辺から下辺に位置する三角形の両辺の割合を算出した値。摩訶不思議な法則性が、挟角の角度によって、その値を一定にしている。それをもって、面積や辺の長さが割り出されうる…」なんていう風になるたけ文学的に?パラフレーズするんです。


 なんとなく面白いし、まあ多少理解が進む気もするんだけど、やっぱり隔靴掻痒で、実際に問題に応用するのにはあんまり役に立ちませんでしたw


 でもまあ結局、かなりもろもろの努力が実って、再々試験で、赤点スレスレの、「40点」をクリアして、3年生に進級はできました…


 アタシは一応マスコミ関係志望なので、文系コースを選んで、で、数学とも物理ともめでたく袂別べいべつの運びとなりました。


 ベイベー!数学、物理、化学! 灰色の時間よさようなら!

 理系のないのは楽園だぜ! ベイベー! w?


<Fin>

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