第2話

 夢の果てに、何を期待したのか、

 なあ、正代まさよ

 綺麗に消えたろう、

 なあ


永遠に悪が勝つ。


 やなぎ 正代まさよが、

 出ないまま、死ねば、

 真実を知っても、怒りの向かう所が、

 出来ずになる。


 ほら、悪が勝ったろう。


 正代、お前に光は来ない、永遠に、だ。


 綺麗に見える、全ては、

 期待に消えていったろう。

 嗚呼、そうだ、正代、

 お前への期待を変えた。

 違う正代を愛しているだろう、

 もう、遅い。

 

さあ、綺麗な死に顔を見せてくれないか。


 「十、やっと、会えたなあ」


ー音を変える。ト、やっと、会えたなあ。


そう、真意シンイは、笑う。


 「なぜ、トと言うのですか。」


「分からないのか、

ー速く行けっ!」


 誰が、星流れを、

 吉兆にさせてたまるか、

 凶兆にしてやる。


「ほしながれ?」


「嗚呼、知らないのか、

 時が来たんだよ、

 昨日、綺麗な流れ星が流れた。」


忌まわしい混沌の始まりだ。


ただでさえ、

貴様ら、が居るだけじゃない、

星君主せいくんしゅが誕生している。


「せいくんしゅ」


「属性の王だ。

ー知っているだろう、

 世界の星の保有者ーしゅうを、だ。」


しゅうっ!?」


「現在、今、高校生だ。」


「は」


 「ー速く行けっ!」


ダンッとムチが地面に当たった。

その音を聞いて、走る影を見ながら、

シンイは、優しく笑っていた。


ーその時、十の部下の1人が、

彼の心が見えた、優しい心で、

"どうか、お元気で"と言っていた、と、

九苗きゅうなえに伝えられた。




 


 




 












 


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