第27話

 今日は、体調が回復したものの撮影がないOFFの日。


 でも、彼はいない。

 一応今日帰ってくるはずだったんだけど、ちょっと仕事が長引いてるらしい。


 だから二人分用意してたお鍋の用意は冷蔵庫にしまったまま、私は一人カップラーメンを啜った。


 テレビは、なんとなく見る気分じゃなかった。

 胸のドキドキは病み上がりか、それとも。



 ……薔薇色の人生って、何だっけ。

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