第18話

 今日は、オーディションの日。


 演劇サークルの舞台をプロの役者の方が見に来てたらしいんだけど、先輩からの伝手で誘われて映画のオーディションにやってきた。

 緊張するけど、きっと大丈夫。彼も大丈夫だって言ってくれたし。


 私はこれまでの私を信じるだけ。周りなんか関係ない。

 人に感動を届けるのはもちろんそうなんだけど、心の底ではただ一人に届くように。



「嗚呼、なんて薔薇色の人生だ!」

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