第6話
「だから昨日は、毎年女子も男子も佐藤先輩あたりと二次会になるところが、今年はしらけちゃって一斉解散だったのよね」
「てか、あの男の子たち結構ウブそうでさ、佐藤先輩に気圧されちゃったんじゃないかって、少し心配なんだけど」
「もしかしたら昨日の今日で退会届を会長に提出してたりして」
「そしたら残念だなあ。せっかくの目のオアシスが、後姿とうわさ話で終わっちゃうなんて」
彼女たちが夢中になる男子の姿を全く覚えていない私は、適当に相槌を打った。
本当に佐藤先輩に気圧されていたら、残念ながらもう二度と会わないかもしれない。
文芸部のオアシスを少しでも見てみたかった。
しかし、そんな心配は無用だった。
なぜなら、彼らはきちんとサークルに顔を出したから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます