第一章 人間性崩壊
飛魚って知っているだろうか。
昔、テレビでそいつを見たとき、正直カッコいいと思った。
青と銀の凛とした顔立ち、小さくも大きくもなれる身体、本来魚には出来ない筈の飛ぶという行為。
そして、スーパーで売られていたそいつを食べて、ゲロの味がしたのを覚えている。
羽はかっこいいが、あいつは味も見た目も都会の汚い河川にいるボラと変わらない。
羽を生やして、マグロや大きい魚から逃れることができても、結局カツオドリやグンカンドリなどに食われている。
どんなに自身に価値あるものだったとしても、所詮、他人からすればどうでもいいものでしかなく。
自他ともに価値観でさえ、経験と共に簡単に変わってしまう。そんな価値のないものだ。
要するになにが言いたいかというと、一番大事なのは自分の心しかないということだ。
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