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「ねえ雅」
どこから出したのか棒付きキャンディを舐めながら鶴は空を仰いだ。
「ああ?」
「俺そんなにこの街のトップとか興味なかったんだけどさー。
……まあ楽しかったら何でもいいし、最強とか言われてる青龍に喧嘩売ったら暇しないかなーって思ってたんだけど」
気ぃ変わっちゃった
そう言って笑う鶴は心底嬉しそうで俺は身震いした。
だってこの笑顔はあれだ、俺の超大切にしてたエロ本を燃やす寸前に見せた笑顔だ。
すっと背中に冷たい汗が流れた。
ーーーおい鶴、何やらかす気だ
「予定変更。やっぱ全部欲しくなっちゃった。この街も、恐怖も、あの娘も」
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