第17話 森の向こう側には、きっと

狐は餌を求めて山を彷徨う

木の実を拾って巣穴の中へ

紅葉した葉をカサカサと踏みながら

川の水の冷たさを感じている


この道を歩いていくと

何処に着くのでしょう


狐はペロッと足先を舐めた

棘は抜けたが傷口は痛む


泣き腫らしたから見えること

喚き散らした夜を超えて


生きとし生けるもの

全てはこんな風に輝いている


忘れない忘れようもない

暗い闇を超えて

今とても落ち着いている


鬱蒼とした森を歩く

歩くことさえ出来たなら

答えはすぐに見つかるはず

泣き崩れた日々さえも愛しくて

自分自身を抱きしめた


こぼれ落ちるのは涙だけじゃなく

金木犀の花びらなんだと気付いた

橙色に煌めいて

はらはらと咲き舞い飛ぶ

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