箱庭エンゲージメント
煎餅うどん
第1話 崩れゆく平凡な日々
僕、藤谷蓮介(ふじたにれんすけ)は平凡な人間だった、特にそれを不満に思ったことは無い。
人間ある程度生きていると、どこか諦めもつくものだ、僕は漫画やゲームのような活躍を自分が出来る、なんて妄想は小学校卒業と共に捨てた。
ずっと平凡に生きてきた、きっとこれからもそんな生き方なんだな、と自分の中で何となく予想はついていた。
中学校に進学しても、取り留めのない時間を過ごした、何となくで時間を消費し続ける日々だった。
「よう!蓮介!今日は登校すんのはええな!」
こいつは僕の友人の田中春(たなかはる)いつも何かと僕のことを気に掛けてくれる気の良い奴だ。
(蓮)『おはよう、今日は早めに目が覚めちゃったんだ…まぁいつも遅刻しかけてるしいいことなのかな?』
(春)「まぁ遅刻するよかな…」
そんな何気ない会話をしていると担任の先生が教室に入ってきた。
(先)「おはよう、早速朝のHR(ホームルーム)を始めよう」
いつも通りの時間、普通に友人と話し、普通に授業を受け、普通に部活をして帰宅する、そんな平凡な人生の一幕、そう、思ってたんだ…
(先)「じゃあこれで帰りのHRを終わりにします、号令!」
「起立、気をつけ、礼!」
「「「さようなら」」」
帰りのHRが終わったため、友達に軽く挨拶をし、僕は部活へと向かった。
そんな最中に僕は見てしまった、いや、見えてしまった。
【一人の人間が自殺するのを】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます