第6話
そして次の日、朝ごはんを終えリビングで兄とテレビを見ているときだった。
インターホンが鳴り、なんだろうと不思議に思いながら杏里はカメラで玄関前を見た。
「いや怖っ!目がガン開きなんだけど!?え?何なんか危ないものでもやってるの?怖ァ」
「んー?杏里どうしたんだ?」
「お兄ちゃん!玄関、やばい人!避難!」
「いや分からねぇよ」
そう言いながら杏里の隣に行きカメラを見た兄は顔を青ざめてカメラから離れた。
「あ、俺無理だわ。アイツらの目があの母を名乗る変態にそっくり過ぎ、うぇ気持ちわりぃ」
「わー!お兄ちゃんここで吐かないで!?」
青色を悪くさせて吐く1歩手前になる兄の背中を杏里は優しく擦りながら急ぎトイレへと連れていった。
「おぇ、何とか収まった。ありがとう杏里」
「大丈夫?はいこれ水、うがいで口とか綺麗にしてからゆっくり飲んでね」
「助かる…」
ピンポーンッ
「どうしようか?」
「この家に入れんなよ?嫌だぞあんな奴らが俺らの家にあがるなんて、虫唾が走る。」
「まぁうん。私もちょっと入れたくはないかな、獲物狙う目しててすっごい怖い」
2人でどうしようかと悩んでいると兄のスマホが鳴り出した。
「なんだ?」
『おっす!今お前ん家の前にいるんだ』
「メリーさんの男バージョン?」
「杏里は何をいってんだ?っじゃなくておいそれはどういうことだよ?」
『…いやな?使いに頼んでインターホン鳴らしたんだが全然出てくれねぇじゃんか?だから電話をだな』
「あれお前のかよ!」
「お兄ちゃん、帰ってもらえるよう頼んでみよ?」
どうやら兄の友達の人らしく帰ってもらうように聞けないかと耳元で杏里は兄に聞いた。
「だな、おいお前のせいでこちとら吐いたんだぞ!?帰れ!」
『はぁ!?せっかく来てやったんだ!入れてくれよ!』
「勝手に来たのはお前だろ!?あと謝りぐらいしろや!」
『何に対してだよ!ってかお前吐いたって何してんだよ!w』
「てめぇのせいだろぉ!?」
そっから2人で言い合いを始めてしまいかれこれ2分くらいが経った。
ピピピピピピピピピピピピピピピッ!!
そしてついでに鳴っていたインターホンはついに1文字の音と化していた。
『ってかいつまでも車ん中居たくねぇんだわ…入れてくんね?あとインターホンなりすぎじゃね?うるせぇ、出ねぇの?』
「そんなんしらんわ!それにインターホンはてめぇの変態共がやってんだよ!あいつらの目がうちにわいた犯罪者に似てっから出たくねぇし入れたくねぇんだよ!こちとらそれで吐いたんだぞ!!」
『は、はぁ!?それを早く言えよ!この野郎!』
「最初に言ってるわ馬鹿やろぉ!!」
それから連打されていたインターホンは止まり静かになった。
『よし、解雇してやったわ。でもよぉ?ここまで来たんだし入れてくれねぇか?お土産は持ってきたんだが追加でお詫びの品も付けてやるからよ』
「どうするお兄ちゃん?…って解雇されたのかあの人」
「男の家に来て男に危害を加えたんだ、当然の扱いだろ?今頃護衛の資格も剥奪されたうえで犯罪者として警察らに連れていかれただろうな」
男たちの気分を害すとここまで落とされるのかと杏里は恐ろしさを覚えたのだった。
『そうだぜ!そうなって当然のことをあの野郎はしたんだってか妹いつの間に?』
「最初からいたぞ?」
『マジかよwなんで喋ってなかったんだよw』
「え?嫌じゃない?いきなり知らない人が話してくるのって、私なら嫌だなぁって思うから一応と思って黙ってた。」
何故黙ってたのかと電話で言われたのでそう言うと兄はニッコニコの顔になり電話はさっきまでしてたガサゴソ音が消えた。
「『世の女共に煎じて飲ませてぇな』」
「え、汚くない?嫌だよそんなことするの」
「安心しろ、絶てぇしねぇから、てかさせねぇよ」
『やっぱお前の妹他の奴らと全然違うよなぁ?どうやったらそうなるんだよ』
「俺も知りてぇよ」
「あははは…っとお兄ちゃん、あの人も居なくなったしお友達家に上げてあげたら?オフで遊ぶのも楽しいと思うよ?」
実は前世男で男女比余り変わらない世界から来たから違うんです。なんて言えないと思う杏里は話題を逸らそうと家に入れないかと兄に提案した。
「そうだな…。うん、入れよう」
『やったぜ!なr『いけませんあらき様!電話なので目を瞑ってましたが会うとなると話は別です!男のいる家とはいえ下賎な女が居るところになど!?』』
「は?俺の妹が下賎?処すか?処すわ」
「判断が早い!お、お兄ちゃん落ち着いて!これ!これ普通の反応!だから落ち着いて!?その手に持ったえっとあれ!トイレの詰まりとる道具置いて!ってかどこにあったのそれ!?」
杏里はある事を知らなかった棒の先にお椀型のゴム製のやつが付いたやつを片手に玄関に向かおうとする兄を必死に止めた。
『はぁ、どうやらそちらの男性は下賎な輩に囚われてしまっているご様子ですね。直ぐに保護し、常識をお教えしなければなりません。あらき様どうかご指示を』
「あ"?まだ言うかクソ野郎が!あんたら女はいつもそうだ!こっちの言う事聞きもせず、己の利だけを押し付けてきやがる!このh」
「っせい!」
「痛ッ!?杏里!?なぜ蹴った!?」
どんどんとエスカレートしていく兄に杏里は兄の足のスネめがけて蹴りを入れる。
入れられた兄は足のスネを擦りながら杏里を見た。
「まず蹴っちゃったことは謝るねごめんなさい…それでお兄ちゃん、家族を侮辱されてカッとなる気持ちはわかるけどさ、落ち着こ?」
「だが!」
兄を落ち着かせるために優しく言う杏里、兄も頭が少し冷えたのか落ち着いたがそれでも許せないのか反論しようした。
『へぇ?凄いですね?私がこうして聞いているのにそう男性を惑わそうとするとは、醜い者だこと』
「っ!てめぇ!」
ダンッ
『「「っ!?」」』
女と兄がまた言い合おうとした時大きい音が電話から聞こえた。
『おいお前、誰の許可をとって俺とこいつらの会話に入っていいと?不快だ、引っ込んでろ!』
『ですがあらき様!こn』
『俺の名をてめぇが口にすんじゃねぇ!!このクズが!てめぇも解雇した。即刻この場を去れ、二度と俺らの目に入ってくんじゃねぇ』
『そんなっ!?私はただ!』
『やれ』
『『はっ』』
『何よあんたら!く、くるn(ドガッ』
『そいつを遠くに捨ててこい』
『分かりました。』
『すまんな2人とも、ゴミは捨てといた。…ん?おーい』
杏里と優希はいきなりの展開に少しポカーンとなるのだった。
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