第9話 出会い
アリスはどこか穴が空くように欠落した記憶に気持ちの悪さを覚えていた。
(外の空気でも吸いに行きましょうか。)
アリスは傘を手に取り外に出た。雨が傘にあたる音を聞いていると、なにを忘れたのか、それすら段々と曖昧になっていく気がした。
散歩を続けていると1人の推定12歳ほどと思われる青髪の少年が倒れていることに気がついた。
「あ、、、う、、、あぁ」
「大丈夫ですか、、、?」
アリスが近づいて見てみると、その少年の体にはひどく傷や打撲痕がが刻まれていた。
腰あたりには右には空の剣鞘、左には泥水が染みた本がベルトで締め付けられている。
(一体誰がこんな可哀想なことを、、、)
(・・・一旦家に連れ帰りましょうか)
アリスはその少年の背中と膝に手をかけ、持ち上げた。
(軽い、、、)
アリスはその少年と共に家に入ったあと、器用に服を脱がし、ソファーへと寝かせた。
アリスは脱がせた服を洗濯にかけた。
(あ、この本と鞘はどうしましょう、、、鞘は洗えますけど、本の方は洗えませんし、、、あ、そうだ、、、新しい本に転記でもしましょうか。しばらく起きなさそうですし。)
思い立ったアリスは机に向かい、明かりをつけ、数多くある空白の紙を机の上に積み上げた。
「さてと、、、」
紙を半分におったあと最初のページ、最後のページと読める範囲で空白を潰していく。
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