第6話 その先に進んじゃ

 僕は思わず声を挙げてしまった。

 ミルキーウェイの激しい求めは、遂に僕自身の一番高熱を帯びた場所に達した。

 さっきの僕の液体が、まだズボンを濡らしている。その匂いに興奮が治まらないようだ。

 彼女が僕の僕自身をズボンから解放しようとファスナーを降ろしたとき、さすがに僕も冷静になった。

 これはさすがに、良くないと、思ってしまった。

 きっと、ここから先は、スキンシップのエリアを出た「性」の世界。

 だから、こんな屋外でそこに至るのは、ダメなんじゃないかって。

 

「ねえ、ミルキーウェイ、ダメだよ、僕たちは、その先に進んじゃダメだよ」


 それでも興奮した、ただの家畜と化した彼女は、ファスナーを降ろして、僕自身の露出を止めようとはしなかった。

 まだ濡れた、僕の僕自身が外気に晒され、ヒンヤリとした風が流れる。

 その次の瞬間、僕自身の部分が生暖かい何かに覆われると、再び快楽と言う名の海に、僕は沈められた。

 ・・・・今度は浮き上がることなんて、きっと出来ない。

 

「んーーーーー、んーーーーーんんんんんーーーーー!!!」


 くわえたままの彼女は、何故か興奮がマックスに達しつつあった。

 悲鳴にも似た家畜の雄叫びは、振動となって僕自身を揺らす。

 まるで、絶対にダメと言われた事を、わざとしているような初めての開放感。

 ミルキーウェイのお口に、出しちゃだめって解っているのに、身体は言うことを聞かない、そんな感触。

 彼女の興奮が増せば増すほど、吸い上げる強さが増して、僕自身から何かが吸い取られる感じがした。


「んんんんんんんんーーーーーーーーーーーー!」


 彼女が悲鳴を挙げると、僕の僕自身は再び液体を放出する。

 今度は、ミルキーウェイの口の中に。

 彼女は僕が望むよりも、遙か上位の事をする。

 まさか、こんな事をする同年代の女子は存在しないと思う、その遙か上の行為。

 大変な事をしてしまったと言う、申し訳なさで彼女の顔を見ると、僕の液体の臭さを、それはもう硬骨とした表情で味わうのだ。


「臭い・・・・とっても、臭い」


 ミルキーウェイは、本当にちょっと臭いのが好きなんだと、あらためて思う。

 見れば、ミルキーウェイは下着を汚していた。

 興奮が達して、お漏らししてしまったようだ。

 呼吸が荒いまま、彼女は「あーん、漏らしちゃった」と言いながら、下着を脱ぐと、びしょびしょのパンツを僕の鼻に近付け、「臭い?」と満面の笑みで聞いてくる。

 僕は、この表現しようのない幸福感をもって「臭いよ、とても」と笑顔で返す。

 ミルキーウェイも「そっか、臭いんだ」と笑顔。

 ぴちゃぴちゃのパンツを、僕の顔にくっつけた彼女は、「くさーい」と言いながら、猫のように身体を密着させてくる。

 なんて変態的で官能的な行いなんだろう。

 僕の人生観は、どんどん崩壊して行った。

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