サンタク☆ロース

プロローグ

第1話 堺東

 今思ってもとんでもないガキだった。


 私鉄沿線にある幼稚園に通っていた俺は、いつもクラスの女の子を追いかけまわしてはスカートめくりをしたり、コロッケ屋の前にある10円パチンコ台を蹴っては落ちてくる小銭を拾い、それを使ってペプシの自動販売機で買ったコーラを指で押さえて開栓しては暴発させる遊びをしたり、チャリで街中を蛇行したりしていた。

 幼稚園児が?と思うヤツは無理に信じなくていい。


 ある日、道に落ちていた火の消えていない煙草を拾って吸ってみた。

 思い切り肺に痛みが走り、すぐに地面にたたきつけて捨てた。

 しかし、もう一度吸ってみたくなって今度は親父の煙草を1本拝借して100円ライターで火をつけてみた。

「ごほっ!」

 またすぐに吸えなくなって俺は灰皿に煙草を捨てた。

「何だよこんなもんよく吸うなぁ」

 煙草にはそれほど魅かれなかったが、

 その時から俺は不思議と100円ライターの炎が忘れられなくなった。


 俺の素行を心配した親が新しく家を見つけてきて、家族で京都に引っ越した。

 少しはマシな街だと思ったのだろう。

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