家に帰れば〜モフモフ熊系夫の僕は、チマチマ可愛い嫁を甘やかしたい〜
安崎依代@「比翼」漫画①1/29発売!
おかえりなさい
僕は自宅で、実に可愛い生命体と暮らしている。
「あ、おかえりぃ!」
玄関を開いた瞬間、パタパタとこちらへ駆け寄ってくる軽い足音が聞こえた。あえてそのまま玄関に立ち尽くしていれば、すぐにピョコリと元気な顔がのぞき、ダダダダッと突進をかまされる。
腕を広げて泰然と受け止めれば、ポフンッと小さな体が僕の腹に飛び込んできた。
当家自慢の『実に可愛い生命体』こと、僕の可愛いお嫁様である。
「今日も一日お疲れさまです!」
いつだって元気印が売りな嫁は、成人女性の平均身長から10センチほど背が小さい。ちまっとした体で元気いっぱいチマチマと動き回る様はウサギを思わせる。
対する僕は成人男性の平均身長よりも20センチほど背が大きい。体全体がゴツいせいで、よく熊に例えられたりする。
総トータルすると、我々夫婦の身長差は40センチを超える。結婚式では、僕が嫁を抱えてツーショット写真を撮ったものだ。
「お夕飯できてるよっ! お風呂が先な場合は、10分くらいで沸かせるかな?」
身長差がありすぎるせいで、お互いに立ったまま抱きしめ合うと嫁の顔は僕の腹に埋もれる。
今日もモギュモギュッと僕の腹に埋もれた嫁は、そのままニパッと顔を上げた。
うん、今日も可愛さ天元突破。
「嫁という選択肢はないんですか?」
労働の疲労を爆速で癒していく愛らしさを噛み締めていたら、思わずポロリと本音がこぼれていた。そんな僕を見上げた嫁は『んー、んんんー』と『思案中』を示す声を上げてから、ニヤリと小悪魔的な笑みを浮かべる。
「嫁を選択した場合、お夕飯とお風呂が無駄になるので却下! ですっ!」
うぐ、正論ですネ……
そして正論をドヤ顔で振りかざしている君も可愛いです……
「んじゃ、まずはお夕飯ですね」
僕が提案を引っ込めたことは、表情の変化で分かったのだろう。軽やかな足取りで僕から離れた嫁は、そのままキッチンへ跳ねるように向かいながら僕を振り返った。
「着替えて、手洗い・うがいをお願いします!」
はい、了解です。
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