薄明とアスファルト
匙を片手に、錆びた朝の空気を吸い込む
対岸は沈み、泡が浮かんでは消えていく
光の破片をポケットに拾い集めてる
齧ったオレンジの果肉の苦味が舌に残って
マーブル模様の雲が溶ける
溶けていく
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