第26話 またしても道に迷う 3

 チャーシュー丼美味しかったです。


 店内に手作りのマスクとか編み物とかかわいいキャラ絵のアイテムが売ってます。2頭身キャラがかわいいんですが、このキャラのアイテムが額縁に入ってますし、いい値段します。かさばりますし、とても買えません。


 コーヒー2杯目。マンガが置いてあるので何故か1冊だけあるゴッドサイダーを読みます。懐かしいジャンプマンガです。昭和だけあって展開が早いなあ。


 3杯目を飲みます。この先、鈴鹿峠です。越えるためにはカフェインの力を借りる必要があるからです。ありがたく飲みつつ、Googleマップで東海道を確認。頭の中に入れます。


 そして再スタート。


 関西本線をまたぐ踏切を越えて東海道を行きます。しかしナビを使わないので結局迷ってしまいます。コンパスはあらぬ方向を指しています。うう。南西に行きたいわけじゃないんだよ。もう一度、Googleマップを見て、少しだけ行きすぎていたことが分かります。東海道からはずれてまた国道の側道に入っていたのでアップダウンが激しいので体力を消耗しています。なんとか元のルートに戻って関宿の方向へ。


 途中、胸の辺りに違和感が……どうしたんだろうと止まって確認すると心拍計のチェストベルトがぶっちぎれてました。古いチェストベルトなのは分かってました……それを持って来た自分が悪い。


 心拍計には疑似パワーメーターがついており、両方のデータを計測するとサイクルコンピューターが疲労度を計算してくれるので、ペース作りにはとても重要なものなのです。残念ながらここで計測ストップです……


 そして無事に関宿入り。迷ったと思っていましたが、今、Googleマップで確認したら1キロくらいしか余分に走っていませんね。でもきっとアップダウンは余計にあったと思います。


 関宿駅は無人駅でいい感じで雨が降っても大丈夫そうな立派な造りでしたが、時刻表を見ると終電までまだまだあります。なので寝られません。隣が広い駐車場なので行ってみるとそこは道の駅で、もう車中泊の車がいっぱいあります。今日はここで野宿するのがいいでしょう。車中泊が多いということは比較的安全ということでもあります。何かあったら助けを求められますしね。第一、迷って疲れているのでとても鈴鹿峠を越えられる気がしません。今日の走行距離は130キロ。まあ仕方ないでしょう。風呂も入ったし。


 道の駅の端の方に東屋があって、その下に自転車用のラックが置かれています。ここでツエルトを張れそうです。近況ノートの12月31日がその画像です。ツエルトを張るのに私はロープを渡して柱にくくりつけて済ませてしまっているのですが、今回、それ用のロープを忘れてしまいました。しかしロープは1メートルくらいのものを数本持って来ています。ロープがあると何かと役に立つのです。今回も無事それをつなぎ合わせてツエルトを張ります。


 中に入って寝袋に入り込みます。


 温かい!


 風を受けないだけでこんなに温かいなんて!


 途中、1度目が覚めます。ツエルトの中が結露しているのが分かります。やっぱり温かいのです。目が覚めたのは近くで物音がしたからです。なんだろうと思ってましたが、トイレに行こうと外に行って分かります。同様に寝袋で寝ている人が側にいました。マウンテンバイクで旅をしているようです。建物の庇の下、テントなしで寝袋だけで寝ています。久しぶりに野宿旅をしている人と遭遇しました。向こうは寝ているので挨拶はできませんが、なんか嬉しい。


 そして再び寝袋に潜り込み、12月30日が過ぎていくのでした。

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