幼きヘンゼルの嘆き【カクヨムコン10 短編創作フェス④「帰る」】

結音(Yuine)

ハンス。その幼名は、ヘンゼル。

ハンス

 昔の話をしてあげようか。


 それは、まだ 僕が「ヘンゼル」と呼ばれていた頃の話だよ。


 僕達は、森の近くの あばら屋に住んでいた。


 父さんと、継母かあさんと、僕と、妹。



 僕達の暮らしは貧しくて、その日の食べ物にありつくのも、やっとだった。

 だけれども、当時の僕達は そんなことは知らないで。

 そして、継母かあさんは そんな生活に嫌気が差して。


 あの出来事が、起こった。






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