第34話 ガキの相手はしない
今日も朝からいろいろあったが時間は進んでいる。
今は昼休み。
「飛鳥さん。その――」
俺なんかに声をかけてくるのはアホネズミ――ではなく。西宮さん。アホネズミより数千倍は良いことなので、無視することなく返事をするのだが。少し俺は返事に疲れている。
「はいはい、大丈夫だから。西宮さんはそのまま使って」
なぜなら西宮さんが休みごとに事のところに来て申し訳なさそうに謝ろうとする。または机といすを戻そうと――するからだった。
「でも――」
まあクラスの女子と話せるのは悪い気はしないのでいいのだが。俺のところに西宮さんが来るたびに少しだが注目が集まるので西宮さんになんか申し訳ないのだ。でも無視はできない俺。何とか返事を考え毎回西宮さんと話していた。
「それより――西宮さんお昼は?」
そして今はお昼休みということで、お昼ご飯の話題を出したところ。
「あ、お昼はお弁当――」
俺が聞くと。そういいながらカバンからお弁当箱を出す西宮さん。
「じゃあ――」
せっかくずっと西宮さんが話しかけてくれているし。多分西宮さんも今日の雰囲気的には1人だろう(普段がどのように食べていたか全く知らないが)と、思った俺は一緒にお昼ご飯という。女の子と2人でランチ。とかいうイベントを発動させようとしていた。
いいだろう?俺が女子とご飯食べても。なんせ今の俺飛鳥麗奈という女子生徒だから。だから女子とご飯全く変なことではないだろう。
なのだが。俺のイベント発生行為はつぶされることになった。
「あ、いたいた、飛鳥さん。それと――西宮さんだったよね」
「……」
西宮さんが何度も声をかけてくるのは少し疲れだしていたが。それでも女子生徒と話せるからということで、気分的にはプラスの気持ちだった俺だが。横から聞こえてきた声によりマイナスの限界突破をする。
――こいつ屑だわ。間違いない。俺の。飛鳥さんの人生を邪魔する隅があるのだろう。
「千鳥橋――君?」
俺が反応しない代わりにというべきか。
西宮さんが戸惑いながらアホネズミに声をかけた。
クソ、アホネズミのご登場だ。
なんだよこいつ。
マジで邪魔してくるのか?
どう見ても見た目は女と女が話しているところなのに、さらっと入ってこれるとかおかしいだろ?俺も飛鳥さんの姿じゃなかったらこんなに堂々と西宮さんと話せないぞ?今ならまだ西宮さんに振られても振られたのは飛鳥さん――とかいうズルい考えがあるからお昼ご飯もさらっと誘えたという俺もなかなかのクズだが。このアホネズミ……なんとなくだが。何をしても許されそうなオーラがあるのむかつくんだが――何このまっすぐな感じの焦げアホネズミ。
ってか、俺は謝るべきか。
そうだよな。飛鳥さんに……。
飛鳥さんいろいろ悪い。
でも一応友人の輪広げている?から許してくれるだろう。多分――多分……もし逆の立場ならアホネズミとの交友は起こるかもしれんが。
「2人とも朝のこと学園に相談したのか?」
すると多分こちらの考えていることなど全く考えていないであろうアホネズミが話し出した。
幸いなのか周りも昼休みということで視線こそあるがにぎやかなので、今のアホネズミの言葉は周りには聞こえなかっただろう。
「――」
「してない」
ちなみにアホネズミの問いに西宮さんは答えなかったが。俺ははっきり(早くお昼ご飯食べたいんだよ。とか思いつつ)答えた。
ちなみに少し朝のことの情報を話すと。すでにそこそこの人数に見られていたからか。下駄箱のことはこの学年で少し噂になっているらしい。
まあそれは予想済みだから問題ないがな。こんなこと気にしていたらキリがないし。
「だからなんだ――何なら俺が一緒に」
このアホネズミはどうやら迎え――というより自分も協力するということで休み時間の長い昼に再度顔を出したみたいだが。
もちろん俺はこのアホネズミに協力を要請するということは――ない。
というか。ああいうことをする奴らの相手をしても何にもないからだ。
むしろ下手に先生らが介入すると、その取り調べの時だけいい顔。ちょっとだけふざけた――などと話し。上手にかわされ。学園側ほ調査はした一安心。とかいう感じで終わり。ちょっとしたらまた再開――が見えたからな。
もちろん俺ならそうなったらなったでまた適当にあしらうだけだが。今は違う。西宮さんが居るので下手な動きはできない。
どう見ても西宮さんはこれ以上エスカレートすると壊れてしまう気がするからだ。
もとはといえば散々使われて――捨てられた。そして今度はターゲットの一つ。
まあ向こうは楽しんでいるだけだよ。
だから相手をしないのが一番だ。
俺の勝手な考えだがな。
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