『トムとニコ/公式ガイドブック』

③『雪』

【あらすじ】

クリスマスが過ぎ、年末へ。

あと1時間で今年も終わる。

そんな時にトムの部屋にずぶ濡れの

ニコが現れた。

https://kakuyomu.jp/works/16818093091204947470

【ノックしない娘ニコ】

基本、ニコは忍者です。

木村家(トムんち)には忍び込みます。

彼女の中に、自分で決めたルールがあり、誰にも気づかれずにトムの部屋にたどり着くのを常にミッションとしています。

健全な高校3年生男子の部屋に女の子がノックもせずに現れるのはいかがなものかとお話の中で、トムが言っています。

もっともな意見です。

しかし、今回の場合、捨て犬を拾ってきたニコはそ〜っと侵入するしか無かったのです。

※ちなみに、ニコがつま先立ちでトムの部屋に侵入する時に、ある発見をすると言うエピソードを

お題「つま先」で書いたのですが、『Blue veins』公開と時期が重なったのでボツにしました。

【家出少女ニコ】

ニコはママとチョイチョイ大喧嘩する度、トムの家に現れ、

「わたし、トムんちの子なる」

と居座るので、トムはこのシチュエーションに慣れています。

トムの両親も慣れてます。

【木村家の年末】

木村家では大晦日の夜。

軽めの夕食を済ませて、年が変わるころに年越しそばを食べるのが通例となってます。

木村家はカツオ出汁にエビ天と言った天ぷらそばが年越しのスタンダードです。

なぜ、ニコの食べる分もあったのか。

毎年、木村家では大晦日は年越し麻雀大会を行い、木村家にニコが加わると言う裏設定があったのです。

賭けの対象は『みかん』

事前に用意された2箱のみかんを奪い合います。

打算的なニコは博才があり、例年『みかん王』として君臨してましたが、ダークホース美桜の出現により、人生初の敗北を味わう。

ま、これも、ボツになりました。

【捨て犬の白い子犬】

今回のお話のキーパーソンです。

わたしも基本的に猫派なのですが、なぜ犬なのか。

それはこの後の、トムが主役の新シリーズに関連します。