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静的時流構成論

時間を構造的に捉えてみる

*「はじめに」を読み飛ばさないこと


今の社会で使われている時間の基準は0秒ですが、

それは時間の基準となるある瞬間に既に時間が存在しているとも言えます。

例えば、

UNIX時間(機械の中の時間)における0秒は時間そのものが誕生した瞬間である

とは考えませんよね。

つまり時間そのものが始まる瞬間に時間を当てはめるのは難しいのです。

なので通常社会で使われる時間、基準から求められる相対的な時間ではなく、どこで誰が測っても変わらない世界全体の絶対的時間をベクトルのように大きさや向きを持つ「時流体」として考えることで時間の始まった瞬間の性質を扱おうとしています。




時間に負の値が存在しない理由を説明するものとして、私は時間の擬似ベクトル(時流体とそれを構成する時流素)という概念を提案します。

ここで言う時流素は力という意味ではありません。

水が高い場所から低い場所に向かって流れる、水流のように、時間が始まりから終わりに向かって流れる時流体を構成するものとして理解してください。


時流理論(静的じゃなくても)において社会で一般的な時間はスカラー(量や距離のようなもの)として扱います。

ノルム(ベクトルや時流素、時流体の大きさ)もスカラーなので時間そのものはスカラーとして扱っています。

速度は「向き」があり速度の大きさである速さには向きが無いのと同じで、時流素や時流体には向きがありますが、時間には向きが無いとして扱います。

時流体や時流素はベクトルのように分解することができます。

そこで無限(可算無限:ℵ₀)回分解した時流体を考えています。


2次元で時間ベクトルを分解する場合のイメージ図のリンク

https://kakuyomu.jp/users/Kapeta/news/822139838386794194


なぜ分解するのかは、時流構成論においては並行世界や過去、未来の世界が存在しえるとして扱った方がうまく説明ができるからです。


定義

時間の流れ方はほとんど変わらない、

つまり、時間の流れは直線的である(時流体は曲がることがない)場合を考えます。


大雑把に言えば

時流素は、向きや大きさを持つベクトルのようなもので局所的な時間の流れを表現していて、

時流体は、時流素を組み合わせてできる原点依存のベクトルのようなもので全体的な時間の流れを表現しています。

メタ時間(時流体の大きさ)は、より客観的な時間(期間)を表現しています。





各時流素は、向きを表す時流基底(大きさが1の時流素)のいずれか{A1,A2,A3……}に平行であるとします。

各時流基底は、全てその時流基底自身とは異なる時流基底と直交することとします。

例 A1≠A2+A3+………

時流基底の交点を原点Oとします。

時流素の大きさは、時流素が持つ二つの座標の差

|A1| = |A1p1 -A1p2|

です。

よって任意の時流素の大きさ|Ai|は、

0 ≦ |Ai|

始点は、

min (A1p1, A1p2)とします。


以上から、時流素{a1,a2,a3,……}は、大きさと向きがあるとしています。


各時流素は、無限大(2^ℵ₀)の長さを持つときエントロピー(自己情報量)が最大の状態(2^ℵ₀)になります(最終的にはエントロピー増大の法則は守られます)が、各時流素は重ね合わせの状態であり別の時流素と組み合わせた時流体Nにおいてのみエントロピー(平均情報量)が決定することとします。

つまり各時流素のエントロピー(自己情報量)の状態は未知で、確率関数のように扱えるとします。

ただし、2^ℵ₀は有限の数と比較ができないので各時流素及び時流体の大きさは有限とします。

時流素は、原点方向の成分を含むことができないとします(エントロピーが減少する方向の時流体は成立しない)。

時流素の合成はベクトルと同じように定義できるとして暫定的に考えています。

任意の時流素A,Bに対してA + B = C

を満たす時流素Cは存在するとします。

(そうしないとどうにもならないので……)


任意の時流素Dは、D = E+ Fと時流素E、Fに分解できますが、EやFが原点に向かう向きを持つことはありません(エントロピーが減少する方向の時流素は成立しないので、その時流素を前提とした分解をすることができない)。

減法は、

A1 - A2

が|A1|>|A2|を満たすときは可能として考えます(原点に向かう時流素は存在しない)。

内積、外積はここではまだ扱いません(内積は値が発散するかもしれないし、外積を許すためには負の方向の時流素が必要だろうけどそれは成立しないから)。



このとき、時流体 N=a1+a2+a3+…… (ただしa1は原点が始点)が存在し、その大きさ|N| = |Np - 0|をメタ時間nとします。

時流体を構成する時流素の最大数は定義されません(ℵ₀)。


各時流体は同じ確率で存在し、

n1=|N1|、n2=|N2|として

N1のエントロピー<N2のエントロピー

であれば

n1<n2

とします。

 より乱雑な状態が未来であるという通念から定義しています。

(理解していない部分が多いので仮組み)


今まで定義されていた時間が負の値をとらない理由は時流体の大きさnが常に0以上となることより示せます。

また時流体の向きを決めるには原点Oを必要としていることもわかります。

向きが決まらない状態で定義した時間はメタ時間nということです。つまり原点Oが定まらない時流体Nの向きはわかりません。

トルクが回転軸に依存しているように時流体Nの向きや大きさは原点Oに依存しています。

時流体は原点依存であり、時流素と異なり並行移動させることができません。

だから、時流体に合成はありません。

時流体の減法は、任意のN1、N2に対して、n1 < n2なら

K = N2 - N1

を満たす時流素Kが存在しますが、このKはn1 > 0を満たす場合は時流体ではありません。

Kの始点が原点Oではなくなり、時流体の条件を満たすことができないからです。

K=N1 - N2の場合は過去に



各時流基底を無限(ℵ₀)に伸ばした時流素を時流軸と呼び{t1,t2,t3……}とします。


この時流軸を軸として持つ領域を時流領域とします。


ある時流領域においてメタ時間nが同一となるように時流領域を切断して生まれた領域を空間α(アルファ)とします。


このとき各時流軸{t1,t2,t3……}のある点{X1,X2,X3,………}から原点Oまでの距離がn=P1=P2=P3=……となる領域も空間αに含まれます。

例えば時流軸が2つのとき

t1、t2に対して任意のn(n < 2^ℵ₀)についてn=P1=P2が一定になる曲線を引けます

これは1次元空間αとも言えます。

この空間αにおけるメタ時間nは一定です。

つまり取り得る時流素の大きさp1,p2は有限でありかつ空間αを定めることによって時流素の大きさnをある程度束縛することが出来ます。空間αはnを半径とする円孤ということがわかります。

即ちx<nとなる時空間全体の情報は1次元空間で示せるということです。

このとき経路の時間、即ち各時流素のそれぞれの大きさを決めることができない点は注意が必要です。

つまり具体的にどのようにメタ時間nが経過したのかはわかりません。



2次元の時流世界(時空間)において現在までの全ての情報は1次元空間αに収束することが説明できます。

つまり、ホログラフィック原理が説明できるわけです。


この理論を3次元空間に適応することでブラックホールにホログラフィック原理が適用される理由もわかります。

ブラックホールは重力場しか存在せずよって見かけの平面は完全な球であるとします。

ブラックホールの発生した瞬間のブラックホールの中心をOとして時間ベクトルを考えるとき、我々は空間を3次元で考えているので時流軸が少なくとも4つ必要です。これは1次元空間のときから帰納法で考えています。

このときあるメタ時間nにおいて空間αはブラックホール内の取り得る全ての時流体の大きさの最大になります。つまりブラックホールの見かけの平面というブラックホールの持ち得る最大の領域とその外の境界にブラックホールの持ち得る情報が表出します。ただしブラックホールの中の状態そのものが直接的にわかるわけではありません。


このようにあるメタ時間nまでのnn時間次元(時空間)の情報はnn-1次元空間αで表すことができます。


空間の話はあとでもう少し細かく取り扱います。(予定:著者が勉強して書けそうなら書きます)


過去に向かって時間が進めまない証明も簡単です。

時間は過去にも進むとします。このとき、あるメタ時間nの人間は空間α上に存在します。どのように原点Oを決めても、空間αの時流体Nの大きさnに対してn>n'となる過去の時流体N'に対して過去に進めるためにはN-X=N'となる時流素が必要です。Xは任意の時流素に分解することができるのでNと反平行な時流軸と平行な時流素-yN(yは任意の正の実数)を定義したときX=-yN+X'と表すことができます。しかし、時流軸は無限(ℵ₀)に取ることができるので、-yNは必ずどれかのNの持つ時流素と平行な時流軸Cと平行になるので矛盾します。Xは条件を満たす時流素によって分解することができず時流素の定義と矛盾します。即ち条件を満たす時流体Xは存在しません。

つまり過去に時間が進むと言う仮定が間違いでした。

よって過去に戻ることはできません。

過去のようなものに移動したとしても過去そのものには移動していないのです。



本に例えてみましょう。

時流次元は本、それぞれのある時流の空間(ある時流の宇宙の様子)は本のページ、経過した時間の量nはページ数となるのです。過去に移動できないのはめくったページがくっついてしまうようなことです。しかしページをめくったことはnを比較することで理解できます。




時間というものをより上手く利用する上でこの概念が役に立つんじゃなかなと思います。

暫定的なものなので、いずれは改められるだろうと思いますが。


追記

時流体はベクトルが満たすべき性質を満たせないので擬似ベクトルですが、時流素をベクトルとして扱って良いのかは判断できなかったので擬似ベクトルとして扱っています。



ある程度定義を概念的に頭の中に考えていますがそれを言葉に変えるのはかなり難しいのでちょくちょく定義の文章は変える可能性があります。

なるべく不整合にならないように努力します。




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