第13話 父さんとフードコート
土曜日の昼下がり、家族で大型ショッピングセンターに来た。
兄さんはバイトだから、お父さんお母さん私の三人だ。
「もう一時だし、お昼にしましょう」
「そうだな。じゃあ二階のフードコートにしよう。俺エビ天うどんがいい」
お母さんの一声でランチタイムとなる。
食の好みがそれぞれ違うから、私たちはここに来るとフードコートが定石だ。
「荷物は見てるから二人で買ってきて。私のぶんもお願いね」
「はーい」
席が埋まってるから、ようやく空いた四人がけのテーブルを確保、お母さんが荷物番をする。
私はたこ焼き店に並び、お父さんは和食処の行列に行く。
「ただいま。お母さんの分もたこ焼き……あれ」
私がたこ焼きを持って戻るとお父さんは先に食べ始めていた。
うどんではない。
お隣のテーブル席の家族が食べてるのと同じ、牛丼だった。
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