なぜか、メインヒロイン達に告白されたんだが!?
ネガティブ野郎
第一部 四色の花
第1話 主人公の幼馴染に告白されたんだが!?
俺、【
「美山くんが好きです、私と結婚を前提に付き合ってください」
「……え?」
一瞬フリーズしたが、聞き間違いでなければ『結婚を前提に付き合ってください』と聞こえたが……俺ただの一般モブ生徒だよなあ。
ラブコメ転生テンプレにある【ヒロインを助ける】展開なんて俺は起こしていもいなかったはず……好かれる理由が分からない?
しかも主人公の幼馴染ちゃんが……えっ夢か、そうだよな夢なんだよな。
転生したからといって高望みで下心あり過ぎる夢だこと
「美山くん?あ、あの返事の方を……」
うん、夢じゃないわこれ……てか九条俺との距離近くないか!?うわぁめっちゃいい匂いこ、これは……心臓に悪すぎる。
「九条さん、なんで俺なんだ?だってさぁ九条さんには佐藤君がいるでしょう」
「龍人はただの幼馴染なんだよ、美山くん私は龍人に恋愛感情はまったくないの」
「へぇ~~」
「うんだからもう一度告白します、結婚を前提に私と付き合ってください」
「け、結婚!?なんで俺なの??」
「一目惚れです」
「え」
「一目惚れなんです」
「自分カッコイイと言える人間じゃないんだけど……」
「ううん私からしたら美山くんはカッコイイ男性で夫にするなら美山くんしかいないんです」
「九条さん考える時間を俺にください」
と、とりあえず時間を貰って俺の中の思いを整理してから返事を返そう。
「分かった返事を貰うまで私は君に相応しい奥さんはこの私だと思い知らせてあげる!!」
なんか落とす宣言してません、俺の日常が非日常へ突入した気がするんですが!?!?!?!?!?
♥
九条紫乃に昨日空き教室で大胆すぎる告白をされてから現在、昼休み時間である。
「みーやーまーくーん!一緒にご飯食べよう」
ニコニコで俺の名前を呼ぶ九条さんが俺の席へやってきた、終わった俺の平穏な日常。
『おい、なんで九条があんなぱっとしない奴と一緒にいるんだ』
『あんた知らないの?ここにいる四色は美山くんに好意を向けているのよ』
『まじかよ!?ずっと龍人が好きだと思っていた』
『ちなみに龍人くん年上の彼女いるからね』
『噓だろ、全然知らなかった!?あいつ俺に隠しやがったな』
『いや普通は隠すでしょう言う必要ないんだから』
『……よ、よかったね紫乃ちゃん優くんに告白できて私も頑張らないと』
『紫乃様に先を越されましたわ』
『あんなに仲良くしてずるい』
なんか視線を感じる……気のせいか。
「九条さんこれだと目立つような……」
「いやいやこれが普通でしょうはいあ~~ん♡」
「……あ、あ~ん」
はずい、すげぇはずいなにこれなんかの罰ゲームか何かなのか!
[こうして一目惚れから始まったこの恋メインヒロイン達はモブ生徒である優へ自分の思いをフルスロットルでぶつけていく!!四色の四人のラブアタックバトルがスタートしたのだった]
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます