【第一章護衛騎士編】第6話 「星降る誓い - 聖女と旅人の銀河紀行」
穏やかな夜、ポイント・ネモの浮遊都市に優しい月明かりが降り注いでいた。 私は空を見上げ、広がる星々を眺めていた。その静寂の中、カイリの声がそっと響く。
「リュナ、ちょっと外に出てみないか? 夜空の星をもっと近くで見に行こう。」
「星を…見に行く? カイリ、まさか…」
私は驚いて彼を見つめた。カイリは微笑みながら頷く。
「その『まさか』さ。このロケットと宇宙船、僕たち専用に作ったんだ。君と一緒に宇宙の真理を探求するために。」
彼の真剣な瞳に、私は小さく頷いた。
「カイリ、あなたがそこまでしてくれるのなら…ぜひ連れて行ってください。」
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宇宙船の中で
初めて見る宇宙船。私は少し戸惑いながらも、カイリの案内に従い座席に座る。
「これは僕たち専用だから、小さいけれど十分だろう?」
彼は自信に満ちた笑顔を浮かべながら計器を操作し、エンジンを起動させた。
「それにしても、カイリ…これを一体どうやって作ったんですか?」
「ポイント・ネモに眠る宇宙の資源を解析してね。ロケットの推進材も、宇宙船の外殻も、すべてここで見つけた素材を使っているんだ。」
「そんなことまで…あなたは本当にすごい人ですね。」
私の称賛の言葉に、カイリは少し照れくさそうに笑う。
「僕がすごいんじゃない。君と一緒にこの世界をもっと知りたい、君に宇宙の美しさを見せたい。その気持ちが僕を突き動かしたんだよ。」
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満天の星々へ
ロケットが静かに浮上し、大気圏を超えた瞬間、私の目の前に無数の星々が広がった。
「これが…宇宙の姿…!」
圧倒されるほどの美しさに、私は言葉を失う。
「子供の頃にこんな満天の星空を見たことがあるかい?」
カイリが優しく問いかける。
「いえ、初めてです。これほどまでに美しいとは…想像を超えています。」
私の感嘆の声に、カイリは微笑みながら私の手をそっと取った。
「僕もこうして宇宙の真理にたどり着いたけれど、君にこの景色を見せることができた今、その喜びがすべてを超えたんだ。」
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銀河の美しさとカイリの言葉
銀河の中心に近づくにつれ、星々の光が川のように流れていく。
「カイリ、これがあなたが見たかった光景なのですね。」
「そう。でもね、リュナ…僕が今見ている中で一番輝いているのは、目の前の銀河じゃない。」
「え?」
振り向くと、カイリは真っ直ぐに私を見つめていた。
「一番輝いているのは、この光景に感動している君だよ。僕の女神、その瞳が宇宙よりも美しいんだ。」
彼の言葉に、私は頬が熱くなるのを感じた。
「カイリ…あなたはいつも、私を驚かせてばかりですね。」
「君を愛しているからさ。それだけだよ。」
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永遠の夜空の中で
私たちはしばらくの間、言葉も交わさず宇宙の美しさに心を奪われていた。
静寂の中、カイリの手の温もりが私の心を穏やかに包み込む。
「さあ、リュナ。まだ君に見せたい場所がある。」
「ええ、カイリ。どこまでも、あなたと一緒に。」
宇宙船は再び銀河の中を進み始めた。
無数の星々が私たちの未来を照らし、新たな物語へと誘っている。
こうして、聖女リュナと彼女を溺愛するカイリの冒険は、未知なる世界へと続いていくのだった。
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