【第一章護衛騎士編】第4話 「聖女の輝き - 瘴気を祓いし光と甘やかしの晩餐」

月明かりが穏やかに浮遊都市ポイント・ネモを照らす夜、私は国王からの急報を受け取った。


「東の泉に瘴気が集まり、近隣の村人たちが被害を受けている。どうか、聖女リュナシアの力で解決してほしい。」


私はすぐに護衛のカイリと共に出発の準備を整えた。


「瘴気が溜まるなんて、ただの自然現象ではなさそうですね。」


「恐らく、瘴気を操る存在がいる。まずは話をして解決の糸口を探そう。」


カイリの言葉に頷き、私は使命を胸に泉へと向かった。



---


泉に潜む敵


東の泉に到着すると、そこは瘴気に覆われ、まるで異世界のようだった。


泉の中心に佇む黒い影を見つめながら、私は静かに問いかけた。


「あなた、この泉を汚す理由は何ですか?」


だが、返答はなかった。代わりに、影は両手を広げ、闇魔法を放ってきた。


「危ない!」


カイリがすぐに私を守ろうと動いたが、その魔法は私のローブに触れた瞬間、霧散した。


「このローブにはカイリが施した魔法無効化の結界があるのです。」


私は微笑みながら影を見据える。


「どうやら話が通じる相手ではなさそうですね。」


「ええ、力で対処するしかないですね。」



---


光の精霊アウリナ


私は両手を組み、静かに目を閉じると呼びかけた。


「アウリナ!力を貸して!」


すると、私の身体は淡い金色の光に包まれた。


「精霊魔法、【太陽の刃】!」


私の声と共に、巨大な光の剣が形成される。


それを振るうと、瘴気は瞬く間に消滅し、闇の影は跡形もなく消え去った。



---


女神のような姿


光を纏った私は、まるで太陽の女神のようだった。


「なんて美しいんだ……」


カイリの呟きに、私はそっと光を収めた。



---


任務完了と帰路


「これで泉は浄化されましたね。」


「リュナ、君の力がなければ成し得なかった。さすがだ。」


カイリが微笑む。


「カイリがいてくれるから、私はいつも全力を出せるんですよ。」


私たちは国王に報告するため、ポイント・ネモへ帰路についた。



---


帰還後のひととき


「リュナ、今日は僕が特別なディナーを作るよ。」


「カイリが?特別なディナーですか?」


少し驚いたが、彼の目に輝く情熱を見て、私は小さく微笑んだ。


「君は今日、命を懸けて泉を救ってくれた。それに、こんなに美しい姿を見せてくれて…僕が君をもっと甘やかさなくてどうするんだ?」


「……甘やかす、ですか?」


頬が熱くなるのを感じた。


「そうだよ。僕の奥さんなんだから、僕がとことん君を大切にしなきゃ。」


困ったように笑いながらも、私はどこか嬉しく思った。



---


カイリのキッチン


彼がキッチンに立つ姿を眺めながら、私は心地よさを感じていた。


「今日は黄金チャーハンを作るよ。リュナにふさわしい、一番輝く料理だ。」


「黄金チャーハン…名前からして美味しそうですね。」


カイリは手際よく料理を進めていく。


「リュナのためなら何だってやるさ。」


その言葉に、私はますます頬が熱くなった。



---


黄金チャーハンの完成


黄金色に輝くチャーハンが目の前に置かれる。


「本当に綺麗ですね…まるで太陽のよう。」


「リュナには、このくらい輝くものじゃないとね。」


一口食べると、その美味しさに思わず笑みがこぼれた。


「……すごく美味しいです!」


「よかった。これで疲れも吹き飛ぶね。」



---


アウリナのデザートタイム


その隣で、光の精霊アウリナが大きなケーキを頬張っていた。


「これが人間界のケーキなんですね!甘くて、口の中で幸せが広がる味です!」


「アウリナ、そんなに急いで食べたら喉を詰まらせるよ。」


カイリが苦笑すると、私は楽しそうに笑った。


「こうしてみんなで食事を楽しめるのは、本当に素敵ですね。」


カイリはそっと私の手を握る。


「リュナ、君がいるからこんな時間を過ごせるんだよ。」



---


穏やかな夜の終わり


食事を終えた後、私たちは月光に包まれる庭園で語り合った。


「カイリ、今日もありがとう。」


「いや、僕のほうこそ。リュナがそばにいてくれるだけで十分だよ。」


そうして、穏やかな夜は静かに更けていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る