精霊飛蝗
寒空の下、
冷たい風が吹き抜け、
黄色い葉が揺れる。
その隙間で、
小さな命が
眠るように終わりを迎えていた。
横たわった孤独な緑の身体は
何の気配もなく、
溶け込んでいる。
遠くで風が木々を揺らす音だけが聞こえ、
あたりは静寂に包まれていた。
生の世界から飛び立った、その儚さだけが
ひっそりと跡を残す。
忙しなく動き回る働き者たちは
目もくれない。
見過ごされたその命は、
きっと最後まで
全うされたのだろう。
誰にも気づかれず、静かに
一つ、生命の終わりがあった。
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