神「日本担当だけど、最近の死者なんか生意気じゃなぁい?」
@shiraneiyo
第1話 「異世界転生ってなにが良いんだろうねぇ。」
「俺を異世界転生させてくれるんじゃないのかよ!!」 と青年が叫ぶ。
「あの~、困るよぉ。一応神相手なんだからさ。敬語とかさ。」
「話が違う!!チートはないのか!!チートはよォ!!」
ぜ、全然話聞かないなこの子……。
「目上に敬語使わないと、天国での立場なくなるよぉ。だからさ、ね?」
といいながら、速やかに天国へ送った。
あとはなんとかあっちで対処してくれるでしょ。
はぁ、この前まで神はいないと思ってる人たちに手間取ってたのにぃ、
なんだか最近は神を軽く見る人が増えちゃってぇ…
私はカクリ。
死者の魂が私の前にやってくる度に、「異世界転生させてください!」と大声で叫ぶ若者たちが増えてきた。中には、異世界転生が当然の権利だと信じている者もいる。
「異世界転生ってなにが良いんだろうねぇ。」私は首をかしげながら、次の魂に目を向ける。「はいはぁい、異世界転生希望者はこちらへどうぞぉ。」
今日も、異世界転生の手続きを進める。けれども、敬語を使わない者や、神様に対して失礼な態度を取る者も多い。私の心の中では、「もっと尊敬してくれてもいいのにぃ…」という思いが募るばかりだ。
神様の威厳を保ちつつ、死者たちに新たな人生のチャンスを与えることが私の使命だ。
「あぁ、今日は特に疲れたなぁ…」と呟きながら、次の魂を迎える準備をする私。そんな日常が、今日も続いていく。
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