第15話 落ちた先には
土の上に倒れて目を開けると
そこには地下空間があった
「いってー! お前ら大丈夫か?」
オーズが腰を抑えてメンバーに聞く
「無事だ」 こうたが背中を抑え言う
「痛いけど骨折はしてないね」 ふくずんが土から立ち上がった
「同じく」 ケイが倒れたまま言う
「だめだな、戻れそうにない」
上を見ると、穴があった場所に少しスペースはあったが塞がっていた。
先程から、パラパラと土が落ちてたがボトボトと土が大きくなった
「こっちこい!」
オーズが座り込んでいる ケイを引っ張った
「なんだよ、今体が痛i…」
土の塊が大きく落ちてきて、その上から石や天井が崩れた
「…ありがとう」
「いきなり引っ張ってごめんな」オーズがシュンとして誤った
「こっちこそすまない」
「よし、これでフェアだな。 どうする進むか?」
先を指差した
「行くしかないな」
「了解」
空間は薄暗く広く、壁や天井は石で出来ていた
オーズが懐中電灯をメンバー分出して進んでいく
「どこに繋がってるかな」 ふくずんがこうたと横に並び聞いた
「わからん、一応武器は持っとけよ」
二人の後ろにケイとオーズが歩いていた
「なあ、すげえ怖いんだけど、どうしよう」 おーは少し震えていた
「大丈夫だオーズ」 ケイがオーズの方を見た
「え? なんで?」
「俺も怖いからw」ケイがニヤつきながら言う
「ダメじゃねえかw」オーズが笑いながら言った
「あーでも、恐怖は弱まったわ、ありがとう」
ケイの背中をポンポン叩き感謝した
「俺もだ」
ヒュウ と短いが風を感じた
「出口が近いのかな」 ふくずんが後ろに言った
「だったら嬉しいな」 オーズは笑った
前を見ると横道が多く見えた
「全部見てく?」 ケイが聞く
「チラ見程度でいいと思うけどな」 こうたがライトそっちに向け、真ん中から右上、右下、左下、左上と時計回りに見た
「基本真っ直ぐでいいかもね」 ふくずんが言う
中はただの空間というよりは細い道だった、地面に化石のようなものがコロコロと落ちていただけだった
5分ほど進むと水が流れている場所についた
中は広く 上には穴がありそこから水が流れて穴の中に入っていた
「風はここからきたんだな」 オーズか懐中電灯を消し、水に近づいた
パシャ と水に触れ
「冷たいぞ」 と後ろを見た
メンバーはそこに集まり一旦休憩にすることにした
その頃ブルードラゴンがいた場所に剣を持った集団がいた。
「ブルードラゴンを倒すとは相当な力を持ったものだな」
「脅威なのは間違いない」
「一刻も早く見つけなければ」
メンバー達は服や体についた土を払い
武器の手入れをした
「魔神を倒したからか、力が増えた気がするんだよな」ケイがサブマシンガンをリロードしながら言う
「マジで?」オーズもナイフについた泥を水で洗い、雑巾を出して拭いていた
「そういえば、それで思い出したけど自分の能力って、この複合斧意外にも他の武器使えるはずなんだよね」
複合斧を出し力を込めた 「ふん」
複合斧の形が変わりハンマーと斧が合わさった形になったら
「出来た」
「おーすげえ、どっちも広範囲じゃん」
「僕も」サブマシンガンを周り8丁だした
「まだ行けるな」追加で5丁出した
「そんなに出して大丈夫か?」
心配そうに言うオーズとは逆にケイは涼しい顔していた
「少しきついけど、これぐらいなら耐えれるよ」
「オーズはどう?」複合斧に戻してふくずんは聞いた
「うーん」
ナイフを周りに出しオーズは数え始めた
「…まだ行けるな」
5本ずつ増やすと67本ものナイフを出せた
「…67か」
「ドラゴンに使ったナイフは何本ぐらい出せるの?」
「あれか」67本のナイフが消え、7本のナイフが出てきた
「これってなんのナイフ?」
「タングステン製、重いから刺さりやすかったんだよな」
ナイフを消した
「こうたは?」
壁に持たれていたこうたにふくずんが聞く
「んー俺?」
こうたが弓と剣を出した
「今のところ、矢は一気に5本は打てる、ある程度は曲げれるから、ほとんど当たる」
矢を一本構え、撃つと壁にドス! と刺さった
「威力も上がったな」
「自分らすげーな、来た時と比べてめちゃくちゃ成長してるじゃん」
「確かに」ふくずんが言う
「ただ相手が毎回強いのは勘弁してほしいな」
「そうなんだよなー」
「うーん、確かに」
「なんか、レベルって言うか格上と戦ってるから、ピンチになりやすいし」
「うんうん」
「少しは弱いやつと戦いたいな」
「まあ、ここまで来れたんだ、頑張るだけだ」
「そうだなボス」
「と言うわけで俺はもう休みます」
こうたが壁にもたれかかり目を閉じた
「自分も」ふくずんが複合斧を壁に立てかけ寝転んだ
「クッション使うか?」オーズがクッションを出した
「使う」二人にクッションを渡した
「ケイも使うか? Slクッショーン」
白ベースに黒い文字でSlと書かれた大きなクッションを見せた
「また、それだよw」
「いいだろ、Slブランドのビーズクッションだ」
「僕はやめとくよ、さっき休憩して休んだし」
「奇遇だな、自分もあまり疲れてないんだ」
オーズがニコニコ笑う チラッと水の方を見てケイの方を見た
「今暑いか?」
「あったかいとぬるいの間くらいかな」
「遊ぶか?」親指で水の方を刺した
「悪くない」
オーズとケイは、オーズが水着を出し水遊びをした
20分ほど遊ぶと
水が流れてるところが気になった
「あそこの先さ、地上になってねえかな」
ケイが指を刺した
「可能性はあるかもな」
インベントリに服を入れて、準備をした
「ふくずん達に置き手紙しとくか」
紙を出し、(ふくずん達へ、自分らはそこの水がどこに流れるか見てきます オーズ&ケイ)
「これでいいだろう」
オーズとケイは進んで行った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます