心の詩に耳を澄まして

海音まひる

1 文学の性格

先人たちの寝言の文字数で

諸々の文学は性格を決められた


詩は比喩的に伝えがち

時に優しく時に冷たく


短歌は大概あけすけで

でも大事なことを知っている


俳句は教養深く物静か

誰よりも厳格な教義を守っている


小説はよく話が長くなる

雄弁に語るのは数多の星の物語



想定されたフォーマットは

細分化すればキリがない


詩というのは 短歌というのは

俳句というのは 小説というのは


ミステリ 恋愛 純文学

ラノベ エッセイ インターネット


こういうのを出せばいいんだよね

なんてのはもううんざりだ


導火線を握った革命家たちは

今日も新たな時代を積み上げる

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